ついに我が家にも架空請求葉書が
ついに我が家にも噂に高い「架空請求」の葉書が届いた。いや、正確には「請求」 ではない、「総合消費料金未納分訴訟最終通達書」という仰々しいものである。
初耳なのに「最終通達書」とはずいぶん乱暴極まりない話である。それでも、ひっかかる人もいるのだろう。
以前、メールの架空請求は来たが、葉書は初めてだ。書面はこんなようなものである。(面倒くさいけど、書き写してみた)
訴訟番号 (わ) 062-****
この度ご通知致しましたのは、総合消費料金未納分について未だ連絡がない状態にあります。貴殿のご利用されました 「総合消費料金未納分」 についてご契約会社及び運営会社から訴訟を受けましたので当局までご連絡ください。こちら 「総合消費者民法特例法」 上、法務局認可通達書となっておりますので、連絡無き場合には原告側の主張が全面的に受理され指定裁判所からの書類通達後、出廷となります。また、裁判後の措置と致しまして給料差し押さえ及び、動産物差し押さえを執行官立ち会いのもと履行させて頂きます。当局と執行官による 「執行証書の交付」 を承諾して頂くようお願いすると同時に、債権譲渡証明書を一通郵送させて頂きますので承諾の上ご返送ください。尚、書面での通達となりますのでプライバシー保護の為、民事訴訟及び、裁判取り下げ等のご相談は、当局職員までご連絡下さい。以上持ちまして最終通告とさせて頂きます。
※裁判取り下げ最終期日 平成 17年 05月 20日
0120-585-*** (管理課)
受付時間 9:00〜17:00
休日 (土・日・祝日)
〒100-0004
東京都千代田区大手町 2丁目 21番地 5号
法務局認定法人 国民消費総合管理局
はっきり言って、ものすごい悪文である。大抵のお役所文書も悪文には違いないが、よく読めば、(市町村レベルを除けば) さすがに文法だけは筋が通るようにできている場合が多い。しかしこの文章は、「てにをは」レベルのチョンボだらけ。到底まともには付き合いきれない。
敢えて一つだけ指摘するが、「以上持ちまして最終通告とさせて頂きます」というのは、初歩的な間違い。「以上」という言葉自体、「上を以て (もって)」ということなので、「以上持ちまして」は、「上を以て持ちまして」ということになって、もう、読んでる方がこっ恥ずかしい。
添削してあげるが、正しくは 「以上、最終通告とさせていただきます」あるいは 「これを以て最終通告とさせていただきます」である。今後気を付けるようにね。
なお、「東京都千代田区大手町 2丁目 21番地 5号」 という住所は、この世に存在しないようである。
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