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2005年5月31日

フィリピンの元日本兵騒動

フィリピン、ミンダナオ島の元日本兵騒動。今頃書いても後出しジャンケンみたいになってしまうが、初めから、「えぇ? 本当かなぁ?」という気はしていた。

だって、2人とも 87歳とかの高齢で、さらに、あと 2人いるなんていう。栄養事情の悪いところにしては、長生きし過ぎだ。

私の父は 15歳で予科練に行き、16歳で終戦を迎えた。その予科練時代の戦友会に毎年出席しているが、年々参加者が少なくなり、淋しい思いをしている。つまり、同年齢の仲間たちが、次々に亡くなっているのである。

父は今年で 76歳になる。この年齢にして、死ぬ者が多いのである。終戦当時に外地におられた方々は、少なくとも 80歳を超えている。この年齢の人たちというのは、日本にいても、かなりの確率で亡くなられているのである。

例えば、金婚式というのは結婚 50周年なのだが、夫婦 2人とも元気でその日を迎えるのは、案外難しい。きちんと栄養をとって、医療・衛生面でも恵まれた環境で暮らしながら、そうなのだもの、ジャングルの中で過酷な生活を強いられながら、4人が 87歳とかになっても生きているというのは、「奇跡」でもなければあり得ないことだ。

あるいは、こうした過酷な環境だからこそ、かえって健康になって生き延びでもしたのかなぁと思ったが、後日の報道を聞くと、やっぱりおかしかったわけである。

今回の騒動で大勢の日本人報道関係者が押しかけた現地では、一時的にずいぶんゲンナマが落ちたことだろう。だが、柳の下にもうドジョウはいない。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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» 旧日本兵「でっち上げの可能性」 [つらつら日暮らし]
Yahoo!ニュース - 共同通信 - 「でっち上げの可能性」 治安当局者と地元紙  【マニラ29日共同】29日付のフィリピン英字紙インクワイアラーは、同国南部ミンダナオ島の元日本兵生存情報について「でっち上げの可能性がある」とする現地の治安当局者の話を報じた。  同紙は、元日本兵が生存しているとされる場所が、イスラム武装勢力や共産主義勢力と国軍が連日のように戦闘を展開している地域だと指摘。日本政府は元日本兵と面会したいとして�... [続きを読む]

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