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2005年6月 3日

花田家の「ねじ曲がり」

故・二子山親方の葬儀のニュースで、若貴兄弟がお互いに目も合わせないという、異常な光景が強調されていた。

世の中には周りから「変な家族だなあ」と思われているファミリーがかなりあるが、花田家というのは、その中でも典型的な例だと思ってしまうのである。

誤解を恐れずに言ってしまうが、「変な家族」のほとんどは、大人しく忍耐強い旦那と、我の強い仕切りたがりのかみさんの間に、妙に真面目な息子がいるというケースである。被害を蒙るのはもっぱら息子で、娘は案外なんとか世渡りできてしまうことが多い。

こうした家族の息子の多くは、何から何まで思い通りにしたがる母親のプレッシャーに押しつぶされて、引き籠もってしまうか、非行化してしまうかのどちらかだ。周り中を見てみるといい。「変な家族」というのは、たいていこのパターンである。

さすがに、花田家の息子二人は、引きこもりにも非行少年にもならなかったが、それだけにより深刻な「ねじ曲がり」を生じてしまったように見える。

兄貴の方は、まだ世間の常識みたいなものを意識しているフシがあるが、弟の方は、相撲ではトップを極めたかも知れないが、人間としては、どう見ても青二才以下だ。それが露骨にわかってしまうというのも、この人の「妙な生真面目さ」故なのだろうが。

どうも、「厳しさ」だけを与えられて、「無条件の愛情」というものを注がれた経験がないのではないかという気がする。

努力はするが、それはその努力に対する「見返り」が確実にあるからであって、「見返り」を期待しない「無条件の愛情」というものを知らずに育ってしまうと、今の貴乃花のような、人間味のない「鉄面皮の人」になってしまう。

あれでは、弟子が苦労するだろう。それ以前に、大事な息子をこの親方に預けようという親がいなくなるだろう。

人間は幼少期の間に「無条件の愛情」を注がれないと、後から帳尻を合わせるのは大変な作業になってしまうようだ。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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