談合をめぐる考察
鋼鉄製橋梁工事をめぐる談合事件。この類の話は、多分この業界だけではない。
お国や外郭団体からのお仕事は、何年かに一度ありつくだけでも、とっても「おいしい」場合が多いだろうから、業界の仲間内で、大事に分け合いたいという気持ちは、まんざらわからないでもない。
お役所の発注する仕事は、多くの場合「払いすぎ」である場合が多い。業者にしてみれば「おいしい」ことこの上ない。いくらアイミツを取るようにとの指導があっても、業者間で談合していれば、そんなものは意味がない。
しかも今回の談合事件では、東京高検が、公団発注工事の談合について公団側幹部の談合関与の有無も調べているという。
逮捕されたメーカー担当者が、日本道路公団発注工事について「公団側の意思で受注企業が決まっていると思い、談合に従った」と周辺関係者に話していたともいう。
これが事実だとしたら、受発注の両者が互助会を組織していたようなものだ。発注する側は恩を売れるし、受注する側はとにかく「おいしい」のである。
この「おいしさ」は二重の意味がある。とにかく世間の相場よりずっと高い価格で受注できるということと、「ウチは○○公団さんの仕事を請け負っています」といって、信用まで得られることだ。
私自身は、民間の業界団体に勤務していた期間があったので、ある程度はいろいろな業者とのお付き合いがあった。しかし、民間の業界団体の仕事を請け負う業者というのは、「○○組合さんの仕事を請け負っています」という「宣伝効果」のメリットしかない。
というのは、業界団体からの仕事の受注価格は、世間の相場よりずっと低く抑えられることが多い。それは、「宣伝料と思えばいいじゃない」ということで、我慢させてしまうのである。私も団体職員だった頃は、「団体はお金がないんだから、これしか払えないからね」と、安い金しか払わなかった。
だから、私は業界団体を辞めて自分で事業を始めてからも、世間相場より安い価格で仕事を請け負ってしまうことが多い。私自身のコスト感覚が、業界団体時代から尾を引いてしまって、とても低く抑えられているからだ。
まあ、それは案外幸いかもしれない。もし私のキャリアが民間の業界団体ではなく、公的機関で積まれていたとしたら、私のコスト感覚は世間相場から見たら高くなりすぎて、仕事を請け負うことなんてできなくなっていたかもしれない。
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