煮ても焼いても食えないお兄ちゃん
ワイドショーを見まくったわけでも、週刊誌を買いまくったわけでもないのに、気分だけは若貴ウォッチャーしていた私だが、勝氏の相続放棄のニュースには、コケてしまった。
それならそうと、早く言ってくれればいいのに、単純な弟の独り相撲を晒し放題にしてたなんて、結構やってくれるじゃないか。
ゴシップ・マスコミも、裁判ウォッチングなどでもっと先まで引っ張れると思っていたかもしれないが、はい、もうおしまい。あるいは、このドタバタ劇の裏の裏をほじくることで、雑巾を絞り切るところまで絞るかもしれないが、ゴシップ・バリューとしては、だいぶ落ちてしまうだろう。
私は 7月 2日の当コラムで、"貴乃花という男は、「自分が正しい」と信じすぎている。頭の悪い証拠である" なんて書いてしまって、ちょっと直球すぎたかなと、やや反省気味だったのだが、結果的には、ちょうど適当な表現だったみたいである。
今回の騒動の結果は、貴乃花は遺産をすべて手中にするものの、それに伴うシガラミも含めて、一切をひっかぶらなければならなくなったわけだ。傍から見ても、あんまり美味しい結果ではないだろう。
何にも増して、みっともない独り相撲をし過ぎてしまったので、少なくとも「あまりお利口さんではない」ことを世間にさらけ出してしまったのが痛い。この期に及んで、まだ何だかゴチャゴチャ言ってるようだが、いくらなんでも、そろそろ止めといた方がいい。
今さら、兄貴と実母と父の内縁の妻とやらに「お裾分け」を押しつけても、起死回生の逆襲にはならないだろうし。
一方、勝氏の方は、できることならそれなりの配分には預かりたいところだったろうが、ここまでこじれてしまった以上は、あっさりと諦めて見せた方がイメージ確保にはいい。「損して元取れ」といったところか。もしかしたら、生命保険の受取人ぐらいにはなっているかもしれないし。
それに、同じ相続放棄をするにも、しばらくとぼけていて、弟が勝手に自爆する様を世間に晒すなんていうのは、よくよくの意趣返しである。相続放棄の代償にこのくらいのことをしても、罰は当たるまいと踏んだか。
このお兄ちゃん、現役時代の相撲と同様、煮ても焼いても食えないところがある。
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