庄内弁の豊かな陰影
またしても、山形放送ラジオに出ることになってしまった。29日(金)朝 6時 45分からの「歌のない歌謡曲」という番組の中で、10分ほどしゃべらせていただく。
松下香織アナウンサーとの電話を通じたおしゃべりということで、生出演ではないので、既に収録は終わっている。
山形放送(TBC)ラジオとご縁ができてしまったのは、私の運営しているサブサイト「庄内力養成委員会」が、一部で評判になってしまって、私が庄内弁振興の旗振り役の一人みたいなイメージになってしまったことからだった。
5月 28日(土) に、「ドンキーのいいのぉー庄内!」という番組に、電話出演させていただいたのが、そもそもの発端である。
この時の顛末は、"「庄内力」 ラジオに進出" という事前予告コラムと、"ラジオ出演、その後の 「庄内力」"という事後報告コラムにまとめられている。
この時の放送に注目してくださったのが、松下香織アナウンサーで、私の「庄内人は『のう』と言える日本人」発言は、大受けを取ってしまったようなのだ。
そんなわけで、この放送では、私の庄内弁に関する思いを語らせていただいている。
今どきの庄内人は、誰でも共通語と庄内弁のバイリンガルなのだが、大脳皮質の外側の部分にある「理屈」の部分を担当する共通語の奥底に、より生理的、本能的、感性的な、庄内弁という豊かな深海が存在することは、庄内人の幸いなるところである。
しかも、他の方言の多くは、大抵どこでも通じてしまうが、庄内弁は、東京でそのまましゃべってもほとんど通じない。通じない感性を、通じるように翻訳するという、無意識的な作業の末に、庄内人は陰影の深い独特の感性の襞を身に付けてしまったのだ。
私は、とても難解な庄内弁の中で育ったことを無上の幸運と思っている。
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