« 杉浦日向子さんのダンディズム | トップページ | COMIC BATON に答える »

2005年7月28日

庄内弁の豊かな陰影

またしても、山形放送ラジオに出ることになってしまった。29日(金)朝 6時 45分からの「歌のない歌謡曲」という番組の中で、10分ほどしゃべらせていただく。

松下香織アナウンサーとの電話を通じたおしゃべりということで、生出演ではないので、既に収録は終わっている。

山形放送(TBC)ラジオとご縁ができてしまったのは、私の運営しているサブサイト「庄内力養成委員会」が、一部で評判になってしまって、私が庄内弁振興の旗振り役の一人みたいなイメージになってしまったことからだった。

5月 28日(土) に、「ドンキーのいいのぉー庄内!」という番組に、電話出演させていただいたのが、そもそもの発端である。

この時の顛末は、"「庄内力」 ラジオに進出" という事前予告コラムと、"ラジオ出演、その後の 「庄内力」"という事後報告コラムにまとめられている。

この時の放送に注目してくださったのが、松下香織アナウンサーで、私の「庄内人は『のう』と言える日本人」発言は、大受けを取ってしまったようなのだ。

そんなわけで、この放送では、私の庄内弁に関する思いを語らせていただいている。

今どきの庄内人は、誰でも共通語と庄内弁のバイリンガルなのだが、大脳皮質の外側の部分にある「理屈」の部分を担当する共通語の奥底に、より生理的、本能的、感性的な、庄内弁という豊かな深海が存在することは、庄内人の幸いなるところである。

しかも、他の方言の多くは、大抵どこでも通じてしまうが、庄内弁は、東京でそのまましゃべってもほとんど通じない。通じない感性を、通じるように翻訳するという、無意識的な作業の末に、庄内人は陰影の深い独特の感性の襞を身に付けてしまったのだ。

私は、とても難解な庄内弁の中で育ったことを無上の幸運と思っている。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

|

« 杉浦日向子さんのダンディズム | トップページ | COMIC BATON に答える »

言葉」カテゴリの記事

比較文化・フォークロア」カテゴリの記事

庄内の話題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 庄内弁の豊かな陰影:

» 庄内力 (しょうないりょぐ) [Sato-don's Happy Workbook Blog]
グーグルで検索しているうちに、面白いサイトにたどりついた。このサイトの「庄内力」養成委員会が楽しい。(ちなみにSato-donことさとうは鶴岡の出身です。) 曰く、庄内の [続きを読む]

受信: 2006年2月19日 21:25

» Twitter Trackbacks []
[続きを読む]

受信: 2010年8月30日 01:08

« 杉浦日向子さんのダンディズム | トップページ | COMIC BATON に答える »