傘のジレンマ
私は晴れ男のくせに、いつも折りたたみ傘を持ち歩いている。家を出るたびに傘の要不要を判断するのが面倒だからだ。
私のバッグはモバイル PC を持ち歩くのに便利なデザインのリュックタイプである。そのサイドポケットに、さりげなく軽量タイプの折りたたみ傘を忍ばせているのである。
折りたたみ傘のメリットは、軽くてしまいやすいということの他に、電車などに置き忘れにくいということが挙げられる。電車に乗る前に、折りたたんで専用ケースに収納し、バッグのサイドポケットにしまってしまうのだ。そうすれば、置き忘れようがない。
傘が濡れているうちに折りたたんでしまっても、いつの間にか乾いている。最近の傘は合繊 100%だから、カビが生えるということもない。
折りたたみ式でない、普通の洋傘を愛用していた頃は、傘を電車に何本置き忘れたか知れない。買ったその日に忘れたなんてことも、一度や二度ではない。
以前、傘は高い傘を買うに限るという話を聞いたことがある。本当に気に入った、いいデザインの傘を買い求めると、自ずからその傘を大切にしようという気になり、どこかに置き忘れるということもなくなるというのである。
これはもっともらしく聞こえるが、実は大嘘だった。せっかく百貨店の傘売り場で、気に入った色柄の某ブランドの傘を 1万数千円も出して買い求めたのだが、1週間もしないうちに電車に置き忘れてしまった。
確実に失ってしまうものに大金をはたくとは、愚かしいにもホドがある。
こんな経験から、私は身から離さずに済む折りたたみ式に専念することにしたのである。しかし、折りたたみ傘は置き忘れずに済むというメリットはあるが、とても壊れやすいというデメリットもある。
なにしろ、構造がか弱いのである。ちょっと風の強い日にさしただけで、すぐに骨が折れてしまう。以前は、折りたたみ式でない傘を、平均 2か月でどこかに置き忘れていたが、最近は、軽量折りたたみ傘を、平均 4か月で骨を折って使い物にならなくしている。
手元にある期間が、あくまでもおおざっぱな印象にすぎないとしても、ほぼ 2倍ほどに延長されただけでも、よしとしなければならない。
いずれにしても、傘って消耗品である。考えてみると、3000円の折りたたみ傘は、20回も使えない。大体にして、15〜6回目ぐらいで骨が折れて使い物にならなくなる。1回の使用当たり 200円近い。
だったら、普段は傘を持たずに出歩いて、雨が降ったら 100円ショップで安物を買えばいいという理屈も成り立つだろう。しかし、ここで辛うじてエコ派の意識が頭をもたげる。
確かに、雨が降るたびに100円傘を買う方が経済的かもしれないが、その度に不要な不燃ゴミを出すことになる。それなら、不燃ゴミを出すサイクルを 15〜6倍にするために、値頃な折りたたみ傘を買う方がいいだろうと判断しているのだ。
それでも、傘のジレンマはなかなか解決しない。置き忘れるにしろ壊れるにしろ、サイクルが短すぎる。
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