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2005年9月25日

ブログの文体と読者層

この 「今日の一撃」 というコラムは、ココログのブログ機能を使い始めて、既に 1年以上経ったのだが、20日のコラムにも書いたように、コメントとトラックバックが、なぜかとても少ないという特徴みたいなものがある。

コメントは、本宅の BBS に付くこともあるが、トラックバックとなると、本当に少ない。

ウチのブログは、平均 200件/日以上のユニークアクセスがある。そりゃあ、いわゆるメジャーなブログには及ぶべくもないとしても、決して少ない数字ではないと思っているのだが、コメントとトラバは、極端に少ない。

コメント率とトラバ率は、 適当に作った造語で、20日には、

コメント率 : コメント件数/アクセス件数
トラバ率: トラバ件数/アクセス件数

と書いてしまったが、よく考えてみると、

コメント率 : コメント件数/アクセス件数×記事本数
トラバ率: トラバ件数/アクセス件数×記事本数

とするべきかも知れない。このコラムは毎日更新だけに、どちらもかなりの低率になってしまう。多分、日本のワースト・ブログの一つだ。

これには、文体ということが関係しているかもしれないと思いついた。「絵文録ことのは」 の 「ネット文体について」 という記事で、ブログ文体の分類が紹介されているので、以下、その要旨をまとめて紹介する。

  • テキスト系ブログ: 斬鉄剣、侍魂、ろじぱらあたりで確立されたテキストサイトの文体を、ブログで受け継いだもの。真鍋かをりのブログが代表例。

    改行を駆使して「間」を取ったり、最近のテレビのバラエティで字幕も駆使して強調するように、フォントいじりをしてみたりと、ラジオやテレビでの 「しゃべり」 を文字で再現したような文体。主張の内容云々よりも 「笑いを取る」 「ウケる」 ことが第一目的であることが多い。

  • コラム系ブログ: 淡々とした文体で、ネタや主張やデータの詳しさなどで勝負する文体。「笑える」 とは違う 「興味深さ」 という意味での 「おもしろさ」 を工夫することになる。

というわけで、私の文体は、大雑把に言って 「コラム系ブログ」 に属することになるのだろうと、思い当たったわけである。

さらにまた、私の文体はそもそもが 「ブログ」 ということすら、あまり意識していない。元々は本宅サイト内で、日々の警句的な形で始めたものが、だんだんと長くなってコラムの形になったものだ。"Today's Crack" の "crack" というのは、「ぴしゃりとした鋭い警句」 という意味もある。

昨年の夏から、毎日更新するにはブログを使う方が面倒がないということで、便宜的にココログを利用しているだけなので、発端からして 「ブログ」 というものをあまり意識していない。他のブログに積極的にトラバしてアクセスアップしようなんていう発想もないし。

コラムとして完結するようにしているので、読者の反応とか、それに対してどうするとかいったことは、あまり想定していない。それだけに、あるいは、とりつく島がないコラムになってしまうこともあるだろうと思う。

コメント率、トラバ率の低いもう一つの理由は、読者層の問題である。アクセス解析の結果から想像するに、私のサイトは、サラリーマンが会社について PC を立ち上げ、メールのチェックをするついでにちょっと寄ってみるという傾向があるようなのだ。

朝の 9時、10時台、そして昼休みの時間帯のアクセスが非常に多い。そして、休日になると、アクセスが平日の八掛けぐらいに落ちる。多くは会社からのアクセスなので、ゆっくりコメントを付けるわけにも行かないのだろう。

いずれにしても、近頃は 1日に 200人を優に超える読者が来てくれているという事実を重く受け止めている。淡々と酒を飲んで、悪酔いしないうちにさっさと帰る常連客の多いスタンドバーみたいなものである。

これは、考えてみると素晴らしい客種 (キャクダネ) である。感謝のうちに毎日更新を継続していこう。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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