現代の日本戦略車「ソナタ」
ちょっと旧聞系で恐縮だが、韓国の現代自動車が、日本戦略車として、主力セダン「ソナタ」を投入、韓流ブームに乗って、CM にはヨン様を起用すると発表した。
日本での「冬ソナ」のヒットは、絶好のマーケティング・チャンスと思っているようだが、ちょっと勘違いの臭いもする。
米国に旅行してホテルの部屋でテレビを見ていると、現代自動車の CM が、かなり頻繁に流れる。"Hyundai" のブランドは、十分に米国市場に浸透しているようだ。それだけに、日本市場での鳴かず飛ばずにはかなりムカついていることだろう。
この「ソナタ」という車種は、排気量 2400CC で、日本で言えば、ホンダの「アコード」クラス。韓国内では 20年前から販売しているというので、別段「冬ソナ」を当て込んで急に作ったものではないようだ。
現代自動車としては、「冬ソナ」のヒットは「ソナタ」の展開に千載一遇のチャンスと思っているのかもしれず、それだからこそ、ヨン様を CM に起用したりもするのだろうが、ちょっと逆効果じゃないかと思うのだ。多分、独りよがりの勘違いだ。
韓流はヒットしているとはいえ、そのターゲットは圧倒的に「オバサン」である。一方、車はまだまだ、「男の買い物」という側面が強い。いくらかみさんがヨン様に入れ上げているからといって、「ソナタ」に 200万円からの金を喜んで出す男は少ないだろう。
逆に反感を抱いてしまって、意地でも買わないというケースの方が多いのではなかろうか。
あるいは自分の財布からポンと 200万円を出せるような女性だったら、もしかしたら買うかも知れないが、この層の全員がヨン様に入れ上げているわけでもないし。
純粋に性能と価格とのバランスがリーズナブルであると判断して、購入したいと思う層があったとしても、ちょっと、こっ恥ずかしい。
「最近、車、韓国製に買い換えたんだよね」
「へぇ、どんな感じ?」
「そこそこ、いい走りしてるよ。コストパフォーマンス、いいね」
「で、何ていう車なの?」
「ソナタ」
「 ・・・ 」
てな感じになりそうで、変な抵抗がある。
つまり、メーカー自身はアドバンテージだと思っている「ソナタ」という名称が、実際には、あまりベタ過ぎるが故に邪魔者になってしまうのではないかと思うのである。その上に、CM にヨン様では、イメージ固定化のダメ押しというものだ。決してプラスには働かない。
ちょっとしたジョークに何百万円も出せるような大金持ちが、ヨン様ファンの愛人に買って上げるなんてことがあるかとも思ったが、そういう連中は、ソナタより BMW なんかに目がいくだろう。
それにヨン様に群がっているオバサンたちの顔を見ていると、「ソナタ」の、いや、ソナタに限らず、車のハンドルなんか握らない方が身のためだと、心の底から思ってしまうのである。
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