後楽園の 「流店」 は、いい!
せっかく岡山に出張したので、日本三名園のひとつ、後楽園に足を運んだ。すっきりしなかった一昨日とは違い、上天気に恵まれた。
初日は終日雨の予報だったのに、日暮れに少しだけ小糠雨に降られただけで、二日目はすっきりと晴れたのだから、私の晴れ男ぶりはまだまだ健在ということにしよう。
後楽園は、備前藩主池田綱政が家臣の津田永忠に命じ、14年を費やして元禄13年 (1700) に一応の完成をみたと伝えられている。この津田永忠という人、かなりのセンスがあったとみえて、とてもすっきりとした庭園だ。
中央に築山があって、それ以外はほぼ平面。曲水が巡らされていて、四季の花々が池の水面に映るという趣向である。
私が気に入ってしまったのは、「流店 (りゅうてん)」 というもの。これは休憩小屋の中を曲水の水路が縦断していて、その両側が板の間になっている。自然のエアコンルームだ。右がその 「流店」 の中の写真。
庭園のほぼ中程にあって、藩主が夏の散策の折など、ここに立ち寄って涼を求めたという。左がその外観だ。
時には、板の間に腰を下ろして、足を水に浸したりもしていただろう。さぞかし気持ちがよかっただろうなあ。
この趣向は、ありそうでいて、実は日本中探してもここにしかないのだそうだ。まったくグッドアイデアである。私も欲しいぐらいだ。まあ、到底無理だが。
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コメント
>時には、板の間に腰を下ろして、足を水に浸したりもしていただろう。さぞかし気持ちがよかっただろうなあ。
温泉地にある、足湯みたいですね。
本当に気持ちが良さそうです。
投稿: alex | 2005年10月 7日 14:02
夏は沢の水、冬は温泉で、こんな仕掛けを作ったら、さぞかし快適でしょうね。
投稿: tak | 2005年10月 7日 17:45