インターネットと当事者意識
インターネットの常時接続環境が当たり前になってしまうと、ダイヤルアップというのが、とてもおっくうになってしまう。
しかし、世の中には今でも常時接続していない個人や企業というのが、いくらでも存在する。彼らにとっては、インターネットなんて、せいぜいその程度のものなのだ。
私の周囲にも、ダイヤルアップでしかインターネットに接続しない個人、企業が存在する。昨日も、クライアントの一つである某企業から、「インターネットにつながらなくなったから、見てもらいたい」と電話が入った。
その企業は、ISDN のダイヤルアップでインターネットに接続している。その接続設定をみると、なぜか、常時接続用の環境を想定していて、「ダイヤルしない」にチェックが入ってしまっている。
「ダイヤルする」にチェックを入れてやると、あっけなく接続した。「こんなことで、いちいち呼び出さないでよ」と言いたくなるが、ある意味、もっと深刻なトラブルでなかっただけ幸いだ。
それより問題なのは、こうした企業のパソコンは、セキュリティ対策をほとんどとっていないことである。ほんのたまにインターネットでウェブをながめるだけで、メールのやりとりもほとんどしていない(今でも FAX がメインの通信手段)ので、その必要性を感じないらしい。
自分はインターネットの一翼を担っているのだという「当事者意識」が決定的に欠けている。
こうした企業を説得して、セキュリティ・ソフトを導入させるのは難しい。自分のところには、ウィルスなんて来ないと思いこんでいるからだ。しかし、時々ウィルスが爆発的に流行するのは、こうした無防備なパソコンを経由して広がりを見せる場合が多い。
ヘビー・ユーザーは案外しっかりと対策してある。恐いのは、初心者、たまにしかインターネットに接続しないユーザーである。ある意味、セキュリティを確保するには、ヘビーユーザーになって 「当事者意識」 を高めることだと思う。
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