私のベスト・エントリー 2005
Ken さんの "BLOG STATION" で、「【TB企画】 あなたのベスト・エントリー2005」 というのをやっている。この 1年間に書いたブログ記事の中から、「自分のベスト」をピックアップして、紹介するという企画である。
今年の締めくくりとして、私もこの企画に乗ってみようと思う。
というわけで、自分の書いた今年の記事を辿ってみたのだが、「ベスト・エントリー」と厚かましくも声を大にして言いたいほどのものは、なかなか見当たらない。
その中で、最も反響を呼んだ記事というならば、やっぱり 11月 12日の "「女王」は「じょおう」か「じょうおう」か" ということになるだろう。何しろ、補筆して 「知のヴァーリトゥード」 の記事として挙げ、3日間で 5,000件以上のヒットにつながる呼び水になってしまったのだから。
自分で言うのも何だけど、私のサイトは「言葉系」にはちょっとばかり強みを発揮していて、ほかにも「おざなり/なおざり」「小股ってどこか」「森と林の違い」「カウチポテト/こたつぶた」「ララバイ/子守歌」「和/邦の使い分け」など、この分野ではちっとは知られたコンテンツを提供しているのだが、「女王の読み」については、この歳までまったく無意識だった。
あらら姫さんのブログ で「じょうおう」なんて読み方があり、しかもそれが「じょおう」より優勢である事実を知ってちょっと驚き、軽い気持ちで考察してみたのだが、それだけに、これほどの反響を呼ぶとは、思ってもみなかった。
だから、これをベスト・エントリーとするのは、「瓢箪から駒」的に、自分でもビックリこいたからという理由である。
ただ、このエントリーと、件の「知のヴァーリトゥード」に対する反響を見ても、「自分は "じょうおう派" だとか "じょおう派" だとかいう表面的なものばかりなのが、ちょっと不安だ。
古代の読みの 「じょわう (jowau)」 から、音便化によって 「じょをう (じょうぉう = jowo:)」 に変化し、その名残で今でも 「じょうおう」 が根強いという、多分正しいであろうと、我ながら自信満々の推論は、今イチまともに伝わっていないような気がする。
「知のヴァーリトゥード」 の補筆 の方は、さらに意識して結論を最初にもってきて強調し、さらに後で詳細に検討するという手法で書き直してみたので、以前に読んでピンと来なかった方は、年の終わりにもう一度お読みいただければ、かなりおわかりいただけると思う。
ところで、2年連続で毎日更新を達成した。健康の賜物である。来年もこのペースを維持していきたいと思っている。
ということで、良いお年を!
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コメント
TB企画にご参加いただき、ありがとうございました。
じょわう→じょをう説など、面白い記事ばかりですね。
日本語の語源や正しい使い方などの話題が、
ブームになっているようですが、僕も以前から興味を持っています。
これからも、よろしくお願いします。
投稿: Ken | 2005年12月31日 23:57
ken さん:
ご丁寧にコメントいただき、ありがとうございます。
言葉というのは、あまりがんじがらめに捉えたくはないですが、やはり、そもそもの語源とか発想の源みたいなものは知っておいた方が、自分の言葉が豊かになるんじゃなかろうかと思ってます。
今後ともよろしく。
投稿: tak | 2006年1月 1日 14:53