納戸や押入れの奥は魑魅魍魎
16日の夕方頃から、酒田に来ている。実家の引越しの手伝いだ。実家が今の住まいの向かいに新居を建て、引っ越すのである。
17日は朝から雪が降ったり止んだり、時にはみぞれ交じりという、引越しには最悪の天気。とはいえ、すぐ向かいに移ればいいのだから、のんびりと長期戦である。
私は一昨日も書いたとおり、かなりの晴れ男なのだが、それはお仕事モードでは絶大な力を発揮しても、プライベート・モードでは力が落ちるのかもしれない。
12月にこんなに大雪が降るなんてことは、近頃ではついぞなかったことで、しかも 18日は、暴風雪警報 雷注意報 波浪注意報が発令されている。暴風雪警報というのは、つまり、吹雪になりますということだ。しかも、昨日から雷もバンバン鳴っている。
17日は、小さなものをちょこちょこと運んで、後は、納戸や押入れの奥に潜む得体の知れないものの整理に費やした。
それにしてもまあ、モノがあるある! しかも同じようなものがいくつもある!
一度納戸の奥にしまいこんでしまうと、その品物は「ない」ということになってしまって、また新たに買い求めてしまう。そしてその新たに買ったものをまた押入れの奥にしまい、またまた「ない」ということになってしまって、さらに同じものを買う。
かくして、引越しのときには、あちこちから同じようなものが、次から次に発掘されることになる。充電式小型掃除機、スリッパ山ほど、魔法瓶型の水筒、タオルケット、毛布、小鉢セット、湯呑みセット、土鍋、卓上コンロ、座布団カバー、目覚まし時計、灰皿、花瓶、旅行バッグなどなど。
その他、いかにも贋作っぽい掛け軸十数本、武者小路実篤の「仲よきことは美しきかな」の額、中元で貰ったタオルが熨斗紙付きのまま百数十本、結婚式の引き出物で貰った陶器、漆器の類は数知れず、何とか友の会の積み立てで買ったまま、使いもしない電気毛布、健康器具の数々。
わけのわからなさではトップクラスの、「海軍精神注入棒」なんてものもある。これは、親父が予科練時代にけつをぶん殴られたバットみたいな棒のレプリカだそうだ。こんなことをしてたから、戦争に負けたのだと、親父も言っている。
引越しのときにまとめて捨てるために、長年の間、後生大事にしまいこんであったようなものだ。収納スペースはないよりはあった方がいいが、ありすぎると、とんでもないことになる。
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