ホリエモンとオジャマモン
何度も書いていることだけれど、私はホリエモンという人は好きじゃない。ただし、好きじゃないからといって、まともな批判にもならないような感情的鬱憤を書こうとも思わない。
しかし、世の中のエスタブリッシュメントの中には、気に入らない存在は叩いてしまえばいいと思ってる人が多いみたいなのだ。
それにしても、今回のライブドアへのガサ入れへの反響はすごい。テクノラティ・ジャパンで「ライブドア」をキーワードに検索してみると、18日の夜中頃は、1分に 3件ほどのペースでこの件に関するブログが書かれているのがわかる。
ヒューザー小嶋社長(当人は「オジャマモン」と呼ばれたがっている)の証人喚問に、狙い済ましたように大々的に特捜を投入し、しかも、マスコミの飛びつきそうなおいしい情報を少しずつ小出しにしていく手法は、ホリエモンを出汁にしてオジャマモンをかばっているようにしか見えない。
ライブドアとヒューザーでは、これまでの政界での餌付け作業に雲泥の差があったのだなと想像させるに十分な仕打ちである。今回は、宮崎勉の死刑判決確定程度では、オジャマモンの隠れ蓑には足りないと判断されたに違いない。
そりゃ、あれだけ短期間のうちに会社を急成長させたのだもの、法律すれすれや、半歩や一歩踏み越えたようなことを、ホリエモンがまったくしてないわけはない。しかし、それは他の会社だって五十歩百歩だろう。
似たもの同士の横並びが、大抵の場合見逃してもらえるのは、「目に余るやんちゃ」をしないからである。公道で制限時速 10km/h オーバーなら絶対に捕まらないようなものだ。しかし、クラクションを鳴らしっぱなしで 50km/h オーバーで走ったら、確実に捕まる。
特捜があれだけ動いたのだから、風説の流布だとか粉飾決算といった程度のことで済むとも思えない。今回のケースでは、情報を小出して話題を長引かせているようなところがあるから、まだ何かが出てくる可能性がある。下手したら脱税みたいなところまで話が膨らむかもしれない。
ただ、エスタブリッシュメントにしてみれば、どこの馬の骨かわからないホリエモン程度の存在は、このまま抹殺してもいいぐらいに思っていただろうが、株式市場の大混乱という予想以上の影響に、少し戸惑っているところかもしれない。
本当に完全に引導を渡すところまで行ったら、さらに混乱するだろう。ここ 2日間で、市場はかなり過剰反応して見せたから、それはもしかしたら、ライブドアにとってはちょっとだけ助け舟になるんじゃなかろうか。
日本の株式市場は、「ヤクザな新興 IT 企業」がちょっとお灸を据えられただけで大混乱するほどの質的変化を、いつの間にか遂げていたんだなあ。
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コメント
「エスタブリッシュメント」とは、「既存の支配者層」のことだったとは。webでの用例は多いようですが、聞き慣れない言葉で、簡単な国語辞典には無く、(web)大辞泉, 大辞林
http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?index=01855500&p=%A5%A8%A5%B9%A5%BF%A5%D6%A5%EA%A5%C3%A5%B7%A5%E5%A5%E1%A5%F3%A5%C8&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=1
で漸く分かりました。
投稿: tatu | 2006年1月19日 09:52
tatu さん:
エスタブリッシュメントという言葉、軽い気持ちで使っちゃいました。
私としては 「お偉方」 程度の意味合いで言ってますが、言われてみれば、まだあまり日本語としてこなれてないかもしれませんね。
失礼しました。
投稿: tak | 2006年1月19日 14:09