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2006年2月19日

23年目のつくば初心者

昨日は妻の誕生日だった。お祝いに、夕方から買い物、そして、つくば学園都市のシネコンで 「有頂天ホテル」 を見る。そして、夜 9時を廻ってから遅い晩飯。

考えてみると、妻と 2人だけでデイトというのは、子ども達が一応の大人に育った最近になって、ようやく復活した習慣である。

我々がつくばの地に引っ越してきたのは、23年前で、それまでは東京の西荻窪に住んでいた。そこで長女が生まれ、1年後にこの地に移ってきたのである。長女が生まれる前は、そりゃあ、東京在住だもの。2人であちこちに出歩いて、夜遅くまで遊んでいた。

しかし、長女が生まれてからは、そうはいかない。子育てというのは、常にどちらかが子どものそばにいるということである。2人で出かけるなんてことはできなくなる。出かけるときは、単独行か、家族揃ってのどちらかということだ。

そして、近頃になってようやく末っ子も高校を出ていっぱしになったので、2人ででかけることができるようになった。しかし、ここはつくばの地である。東京とは違う。

映画を見終えて食事をしようにも、ファミレスみたいなところしか見当たらない。それに、この地は車で移動しないとどこにも行けないところだから、酒を飲むわけにいかない。酒以外のコーヒーでも飲んでゆっくりする場所が見当たらない。

つくばの地に移り住んで 23年が経ち、ようやく「自分たちは田舎に住んでいるんだ」ということが、本当に実感として理解され始めたのである。それまでは、頭で理解してはいたが、体ではわからなかったのだ。

東京でなら、夜でも時間はつぶせる。しかしつくば近辺では、我々は 23年経っても初心者である。改めて、この辺りでの夜の時間の過ごし方というのを、開拓しなければならないと思っているのである。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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