密室政治は遠くに
例の事件、当初は「送金指示メール問題」といわれていたが、いつの間にか「堀江メール事件」と呼ばれるようになり、最終的には「メール偽造事件」ということになりそうだ。
民主党のお粗末さにはちょっと呆れてしまったが、考えようによっては、日本の政治が少しは風通しがよくなっている証拠かもしれない。
政治が国会ではなくどこかの密室で動いていた、国対政治華やかなりし頃だったら、決してこんな怪文書が国会で真正面から取り上げられることなどなかったはずだ。
多分、密室でお互い腹の中を探り合っているうちに、本物か偽者かが見え始め、本物なら本物で何らかの取引材料となり、偽者となったら、うやむやに葬り去られていたことだろう。ある意味では、とてもソフィスティケイティッドな手法だ。
しかし、近頃ではだいぶ違ってきたようなのだ。何しろ、あんなアホなものが、いきなり国会で取り上げられてしまうのだから。古いタイプの腹芸政治家なら、なんと不調法なことをするものかと、嘆かわしく思うことだろう。
しかし、この平成の御世において、密室政治というものが色褪せつつある証拠とみれば、なんとなく喜ばしくないこともないではないか。そのおかげで、古い体質のソフィスティケイションが失われつつあるというなら、それはそれで仕方がない。
またぞろ、国会ではなく料亭で政治が動き、国民には肝心なことが何も見えない時代に戻るよりは、まだマシではないか。まあ、今でも見えないことが多いことには、それほど変わりはないかもしれないが。
ともかく、今は密室政治から抜け出そうとしている過渡期ということで、あんなお粗末が生じることにもなるのだろう。何事も慣れが肝心だ。だんだんと少しはマシな国会論戦になることを期待しよう。
人間、失敗からより多くを学べるのだもの。何度失敗しても学ばないのは、永田議員だけでたくさんだ。
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