東横インのコンセプト
やや旧聞になってしまうけれど、実は、私は例の「東横イン」というホテルに泊まったことがある。それも、最近の話だ。
泊まってみた感想は、悪くはなかった。部屋はそこそこきれいだし、サービスも悪くない。ただ、肝心なところで「ふーん、やっぱりね」という、セコさ丸出しの印象は否めない。
それは品川に近い青物横丁という京成線の駅に隣接したホテルだったのだが、14フロアもあるのに、エレベーターが 1基しかない。10フロア以上のホテルで、エレベーターが 2基に満たないというのは、少なくとも私は初めて見た。
エレベーターを 2基設置するぐらいなら、その分、客室を 13室増やせということなのだろうなあ。まあ、気持ちはわからないではない。
しかし、宿泊客にとっては大迷惑なのである。空いた時間帯なら、それほどエレベーター待ちの時間を取られなくて済むが、朝のチェックアウトが殺到する時間帯は、大変なことになる。
まず、エレベーターが到着するまで、とんでもない長時間待たされる。そして、せっかく来たと思っても、既に満員近いので、5人待っていても 2人しか乗れなかったりする。
それならばと、階段を利用しようにも、階段につながるドアノブはプラスチックケースで覆ってあって、開けるには、そのケースをぶち壊さなければならない仕掛けになっている。よほど待たされて、こちらがぶち切れてしまった場合には、躊躇なくぶち壊すだろうが、なかなかそうもいかない。
それに、通りかかったメイドさんに聞いたら、その階段を下りると、ロビーではなく、ホテルの外に出てしまうのだそうだ。へぇ、階段スペースまでけちって、純粋の非常階段のみにしているわけね。
要するに、「これだけ安く泊めてるんだから、障害者だけでなく、一般の宿泊客も多少の不便は我慢してね」 というコンセプトのホテルだと理解した。しかし「不便」にも、我慢できるものとできないものがある。
混雑によるエレベーター待ちで、望んだ時刻にチェックアウトすることはおろか、フロント・ロビーに到着することすらできないというのは、我慢以前の問題だ。失われた時間は取り戻せないのだ。
全室シャワートイレなんかにするよりも、適切な数のエレベーターを設置することの方が重要だと思うがなあ。
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コメント
こんにちは。出張が多い私は北は札幌から南は博多まで(沖縄は泊まり損ねましたが)全国の東横インに泊まった経験があります。(青物横丁にはありませんが)で、最近出来たホテルはtakさんが指摘されたような事はありませんでしたよ。
確かに古いホテルは建物自体、ワンルームマンションを買い取って改装したようなものもあり、そういったホテルではtakさんが指摘されているような状態のものもあるとは思います。(川崎周辺や横浜関内のホテルがそうだったような記憶があります)
で、東横インの問題が発覚後、久々に東横インに泊まりましたが、昔と違ってフロントに人が増えてた気がしましたね。なので、状況については前と比べて良くなったいう気がしました。
個人的には駅から近くて安くてそれなりの設備で、全国どのホテルでもLANが使えるので出張には非常に便利ですから、やっぱりこれからも使ってしまうと思います。
投稿: 極私的視点管理人 | 2006年3月19日 18:10
極私的視点管理人 さん:
情報をどうも。
私としても、総体的な印象は最初に書いたように、「悪くはなかった」 ということです。
青物横丁は、そう言われてみれば、ワンルームマンションを買い取ったというようなイメージだったかなという気がしますね。
それにしても、14フロアでエレベーター 1基は、つらかったです。
投稿: tak | 2006年3月20日 00:50