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2006年4月28日

「平熱」はクセ者

「平熱」というのはクセ者である。今月の初め頃、ちょっと風邪を引いて医者の薬をもらったのだが、「熱はありますか?」と聞かれて、「平熱です」と答えてしまった。

自宅で測ったら 36.5度だったのでそう答えたのだが、どうやら、私の平熱は 36度前後なので、「微熱」と言った方がよかったようだ。

36.5度で「平熱」のはずなのに、どうも、頭がぼんやりしているような気がしていた。ぼんやりは常のことで、決して珍しくはないにしても、いつも以上にぼんやり感が強かったのだ。

どうもおかしいと思って、風邪が治ってから測り直したら、何度測っても 35.8度と 36.1度の間を行ったり来たりしている。私の「平熱」というのは、どうやらこのあたりらしい。

そうしてみれば、36.5度は、「微妙に微熱」である。これまで長い間、体調がおかしいと感じたときに熱を測ってみて、「なんだ平熱じゃん!」 と安心していたのは、すべて微妙に間違いだったようなのだ。微妙にショックである。

他を見回すと、Sato-don さんは、平熱が 35度にもならないという(参照)。『動物のお医者さん』 の菱沼聖子さんは、体温計で計測不能なほどの低体温らしいが、それほどではないにしても、かなりなものだ。狭い部屋に Sato-don さんが何人いても、暑苦しくないだろう。

一方、かなりの高熱でも大丈夫という人もいる。「チカコブ」のアタシさんという人は、39度あっても、平然と普段通りの暮らしをしている(参照) という、剛の者であられる。

一説によると、平熱は 37度ぐらいある方がいいらしい。人間の身体にはホメオスタシス(恒常性)というものがあって、「鳥類や哺乳動物は酵素が働く至適温度である37℃付近で最も活動し易いため、この温度に体温を保とうとする」と説明されている。

確かに、最近は、低体温は免疫力が弱くなるなどという説が力をもっているようで、平熱が 36度チョボチョボなどというのは、かなり聞こえが悪い環境になっている。どうも、37度ぐらいは欲しいところのようなのだ。

ただし、これにも諸説あって、「日本人のワキの下の平均体温は37℃前後です(「臨床生理」Vol.7より)」とか、「微熱とされる37℃の体温もこの数字で平熱の範囲であるわわけです。もっともこの体温は体の表面ではなく深層部の温度です」とか、わけわからん。

考えてみれば、私はかなり健康で、その証拠に、こうやってブログを何年も毎日更新していられるのである。体温なんてことは、あまり気にしないでおこう。

「あっけらかん」 に勝る健康法なしである。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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心と体」カテゴリの記事

コメント

母によると、私の父は普段から37度あるらしいです。風邪をひいて仕事を休んだ記憶が無いと言ってました。やはり免疫力が強いのでしょうか?

さすがに最近は年(72)のせいか体調を崩すこともあるそうです、「病気慣れしていないのでちょっとのことでも大騒ぎする」と母が怒っておりました。

投稿: K.J Tyler | 2006年4月28日 08:47

K.J Tyler さん:

>母によると、私の父は普段から37度あるらしいです。風邪をひいて仕事を休んだ記憶が無いと言ってました。やはり免疫力が強いのでしょうか?

ほほう、やっぱり 37度の体温は望ましいのでしょうか。
私はどうやら、1度低いみたいですね。

>さすがに最近は年(72)のせいか体調を崩すこともあるそうです、「病気慣れしていないのでちょっとのことでも大騒ぎする」と母が怒っておりました。

平熱が低いことを知らずにいた時は、多少微熱でも 「なんだ平熱じゃん」 と、平然としていられる効果がありました。

知らぬが仏です。自分の平熱が低いなんて、忘れることにします ^^;)

投稿: tak | 2006年4月28日 09:02

赤ちゃんの体温(平熱)は37度前後あります。大人よりも体温が高いのは、身体の表層部の組織が大人よりも薄いので、身体の深層部の温度(37度前後)が、そのまま下がらずに体表に出てくるそうです。

私には0歳と2歳の子供がいるのですが、手足やお腹とか触ると、明らかに体温が大人よりも高いです。しかも、2歳の子よりも0歳の子の方が、体感で体温が高いように感じるし。

あと、面白いのが、眠くなってくると体温が上がります。2歳の子の手を握った時に、暖かいな、と感じると、程なくして、お昼寝してしまいます(外出中に、こうなると、抱っこして帰らないといけないので、足腰キツイのですが(笑))。

投稿: ぐっちぃ | 2006年4月28日 09:33

ぐっちぃさん:

>赤ちゃんの体温(平熱)は37度前後あります。大人よりも体温が高いのは、身体の表層部の組織が大人よりも薄いので、身体の深層部の温度(37度前後)が、そのまま下がらずに体表に出てくるそうです。

そういえば、太ってる人の体表面は、案外ひんやりしてるんですよね。
昔、ハワイの王様は、太った女性をベタベタと侍らせて暑さをしのいだという話を聞いたことがあります。

ただし、「太めひんやり」 は、安静時に限ります。
夏の暑いときに、巨漢の営業マンなんかが、真っ赤な顔で大汗垂らしながら入ってこられると、申し訳ないけど、「うわっ、近づくな!」 と言っちゃいます。(ゴメンね)

投稿: tak | 2006年4月28日 09:42

>ただし、「太めひんやり」 は、安静時に限ります。

うぅぅぅ・・・・・。ごめんなさい。

188cm/105kg


投稿: K.J Tyler | 2006年4月28日 22:19

K.J Tyler さん:

おぉ、プロレスラー以上ですね!

実は、私も 178cm/77kg を必死のダイエットで維持しています。
若い頃のように腹一杯食ったら、多分半年でボクシングのヘビー級の体重になります ^^;)

あぁ、10kg 痩せたい。
痩せて、足の爪切るの、楽になりたい。

投稿: tak | 2006年4月28日 23:15

ども~。トラバありがとうございます。菱沼さんといい勝負のさとうです。テルモなんですが、裏のラベルをよく見たら「婦人用」でした。昔、別の目的のために購入したのを思い出しましたです。
「婦人用」だと、もしかしたら口中検温専用なのかもしれませんね。ワキの下で測って「低い低い」と嘆いていたのですが。

眠くなると熱くなるの、猫の耳もそうですよね。うちのデカ猫はあったかい耳して、ずしっとのっかってきます。かわいいけど重いです。

投稿: Sato-don | 2006年4月29日 08:44

Sato-don さん:

口の中と脇の下って、そんなに違いますかね。

オフィスで残業して、一人去り、二人去りしていくと、
だんだん寒くなりますが、
さとうさんが先に帰っても、あまり変わりないかも。

猫は重いですね。
とくに、布団の上から足のあたりに乗られると、
うなされます。

足で蹴飛ばしてみても、
遊んでくれてるものと勘違いするようで、
ケンケンして楽しんだりするので、始末悪いです。

投稿: tak | 2006年4月29日 13:18

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