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2006年4月26日

ジョン・レノンの 「メッセージ」

米国で霊能者によるジョン・レノンの「降霊」番組が 24日に放映されて、番組のプロデューサーらはジョン・レノンから「平和」のメッセージが届いたと主張しているという。

これはジョン・レノン財団やオノ・ヨーコさんの了承を得ずに制作されていて、関係者は当然ながらムッとしているようだ。(参照

ジョン・レノン財団の広報担当、エリオット・ミンツ氏はこの実験を「悪趣味で搾取的」であるとし、ジョン・レノンの生き方からはかけ離れた内容だと批判したという。当然の批判だと思う。

この番組に限らず、この世を去った著名人などの「降霊」ということで、そのメッセージを放送したり、雑誌に書いたり、書籍にしたりということは、少なからずある。とくに書店の一画を占める怪しげな宗教書や神霊関係の売り場には、そんなのが溢れている。

大昔の歴史的人物を降霊させたとか、誰それの守護霊になっているとかいうのは、まだ冗談で済ませてもいいが、最近亡くなった著名人の「メッセージ」を「降霊」によって伝えるというのは、かなり厚かましいんじゃないかと思うのだ。

まさに「悪趣味で搾取的」である。多くの人が思いを寄せている故人を「降霊」の名で独占し、しかもそれによって金銭的利益まで得るのだから。

その 「降霊」 が 「本物」 であると大まじめに主張するのなら、法律的にはその義務がないにしても、それ相応の「出演料」とか「インタビューの謝礼」とかを、遺族に申し出るぐらいの「誠意」があってしかるべきだろう。

しかし多分、多くの遺族はそんなもの受け取らないだろう。だったら、今回の場合などは、ジョンの「平和のメッセージ」とやらを真摯に受け止めて、その額を平和運動(ただし、ちゃんとした平和運動ね) にでも寄付してしまえ

なお、このエントリーは、恐山のイタコの「口寄せ」などを批判するものではない。ああいうの、私は嫌いじゃないのだ。「霊能者」と遺族との合意によるのだから、十分に美しいものである。末永く残すべき風習だとすら思う。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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