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2006年5月13日

ケータイを洗濯機で洗ってしまった

2年 2か月ぶりにケータイの機種交換をした。バッテリーのもちが悪くなっていたので、もう半年以上も替えたいとは思いながら、面倒くさくて先延ばしにしていたのである。しかし、遂に替えざるを得なくなったのだ。

不覚にも、スウェットパンツのポケットに入れたまま、洗濯機で洗ってしまったのである。

昨日は予定外の上天気で、それを逃すと雨模様が続くというので、急遽、家の周囲の雑草の刈り取りをした。鎌をふるってかなりの量の草を刈ったので、大汗をかいたのである。それで、昼前にシャワーを浴びたのだ。

草刈りの最中にはいていたスウェットパンツは、土まみれになったので、脱衣所に脱ぎ捨てておき、それを妻が洗濯機に放り込んだ。まさか、そのポケットにケータイが入っているとは気付かずに。

シャワーですっきりし、お昼にそうめんをさらさらっと食べて、コーヒーを飲み、さあ仕事を始めるかとパソコンに向かった途端、階下で妻が 「あらぁ、大変!」 と素っ頓狂な声をあげた。脱水を終えて洗濯機のふたを開けたら、ケータイが転がっていたというわけだ。

機種交換は半年も前からしようしようと思っていたのだから、それはそれでいい。しかし、問題はメモリーが生きているかどうかだ。私はケータイに関してはそれほどのヘビーユーザーではないが、電話帳代わりのメモリーには、200件以上の電話番号が登録されているのだ。

近くのボーダフォン・ショップに持っていくと、カウンターの中のおねえちゃんは、「電源さえ入れば、データは取り出せるんですが」 と言う。しかし、その電源は押しても引いても入らないのである。

バッテリーを取り出して、接触部をティッシュペーパーでごしごし拭いてもだめだ。「ドライヤーで乾かしてもだめかなあ」 と言うと、冗談と思ったらしく、笑われてしまった。心の底からのシリアスな発言だったのに。

しかし、さすがに相手はプロである。「もし、前の機種が残っていれば、そこから取り出せるかもしれません」 と、希望を持たせることを言う。私はすがる思いで自宅にとって返し、引き出しの奥を探った。

すると、見覚えのある古い機種が出てきた。それも、2つも出てきた。片方は J-phone、もう片方は Vodafone のロゴ (後から送られてきたシールを貼ったものだ) がある。やれうれしやと、私は Vodafone の方をひっつかんで、ショップに飛んでいった。

カウンターのおねえちゃんは、「2年以上も放っておくと、中のデータが消滅しているかもしれませんが・・・」 などと、さっきとはうって変わった恐ろしいことを言いながら、ケーブルを接続してパソコンを覗くと、破顔一笑、「あぁ、ありました、ありました」 と叫んだ。

よかった、これで、200件からの電話番号を、いちいち手入力する手間が省けた。

しかし、新機種に移し替えられたメモリーを眺めてみると、最新のデータとは、微妙に違っているような気がするのである。もう潰れてしまった会社の番号が入っているのに、新しい取引先や知人の番号がなかったりする。

やはり、微修正は必要なのである。しかし、その差分の全貌はなかなか明確に見えてこない。必要になった時にその都度調べて入力し直すしかないようなのだ。

それでなくとも、ケータイというのは Windows とは違って、機種交換する度に、マニュアルを首っ引きしながら操作方法を新たに覚えなければならない。その上に、微妙に不正確なメモリーを抱えているとなると、しばらくはストレス状態が続くことになる。やれやれだ。

私がケータイを替えたと知ると、我が家の娘たちが入れ替わり立ち替わり、「ねぇねぇ、新しいケータイ、見せて」 とやってくる。

それにしても、若い娘というのは、どうしてこんなにケータイが好きなんだろう。私は親指シフト・キーボードは好きだが、ケータイの親指入力は神経衰弱になりそうなので、御免こうむりたいと思っているのに。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」 へもどうぞ

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