過去ログは、結構読まれてる
"304 Not Modified" の、まなめさんによると、「ブログは最新記事しか読まれない」のだそうだ。「煩悩是道場」の ululun さんはそれに呼応して、「過去ログなんて、読まれなくてもいい」と、クールにうそぶいておられる。
でも、本当にそうなのかなあ。ウチの場合は、過去ログ、結構読まれてるんだけど。
試しに、ココログの "Today's Crack" の先週のアクセス解析を覗いてみたら、最新エントリーへのアクセスはたったの 38%ほどで、残りはすべて過去ログへのアクセスだった。ウチは「過去ログ・オリエンティッド・ブログ」のようなのだ。
過去ログの中でも、あの物議をかもした "「的を得る」は、間違いじゃない" なんてエントリーが、今でも全体の約 5%のアクセスを集め続けている。こんなの、もういいのに。
ululun さんはまた、毎日ブログエントリを書いていれば、最新記事しか読まれない傾向があるのかもしれないが、ご自身は更新頻度が毎日とはいえないので、過去ログにもかなりアクセスがあるといった印象を述べておられる。
しかし、そうは一概には言えないだろう。私の場合、掛け値なしに毎日更新なのだが、あるいは、それだからこそ、過去ログへのアクセスがほぼ 3分の 2もあるのだと言えるかもしれない。
毎日更新なればこそ、過去ログは単純に量的な意味合いで、かなりのリソースになっている。そして、量的に豊富だからこそ、いろんなキーワードでの検索にひっかかるという、シンプルな構造だと思うのである。
まなめさんは、「過去ログを読ませるための方法」として、現在の自分を語ることをシリアスに論じておられるけれど、私の印象では、別に特段のことをしなくても、過去ログでも、読まれるエントリーは読まれ続ける。
過去ログといえば、まこりんさんが興味深い記事を書かれている。
3年前に書いた宇多田ヒカルに関するテキストに、最近になってアクセスが集中したのだそうだ。また、ある作曲家のブログで 「このアルバムを録音した時の思いが伝わっていた」と、彼のテキストが紹介されたこともあったという。(参照)
そんなこともあるのだ。ちょっといい話じゃないか。過去ログも捨てたもんじゃない。
まこりんさんも、私同様に、ブログではなくテキスト中心のサイトから出発され、今でもそちらの方に軸足を置いているように思われるので、そのあたりの感覚に、なんとなく共感する雰囲気がある。
この件については、明日、論を発展させたいと思っている。
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コメント
わたしもtakさんとおんなじで、過去ログも読んで欲しいなぁ、とか、別にわざわざ読んで欲しくなんかないよ、とか、そういう逡巡って一度も体験してません。
別にフツーにほうっておいても過去ログって勝手に読まれるものだとばかり……。そんな風に考えこむ人がいるとは、まったく想像していませんでした。
ただ、今も見て欲しいテキストは割とスルーされて、一方もう忘れて欲しいテキストがふたたび注目を浴びたり、と、そういうギャップってのは、ありますよね。
てわけで、明日のエントリ、楽しみにしています。
投稿: まこりん | 2006年7月28日 23:20
まこりんさん:
えー、せっかく楽しみにしてもらったのに、結局、そちらのコメント欄に書いたことの焼き直しです。
実は、昨日の午後 3時過ぎ、注文していたデルの PC がようやく届いて、セットアップに時間を費やしすぎました。
(まだ終わっていません)
落雷でデスクトップが死んでしまって、非力なモバイルノートで難儀してましたが、ようやくまた、まともな環境に戻れます。
ただ、なにしろそれまでには時間がかかりすぎます。
投稿: tak | 2006年7月29日 01:33