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2006年8月15日

「異言語掛け合いスタイル」 は、素敵だ!

13日の日曜日、沖縄をレンタカーで廻りながら聞いていたラジオ番組が、ラジオ沖縄の 「光龍ぬピリンパラン日曜日」 である。

これはとにかく面白かった。比嘉光龍(バイロン)さんという人が、徹頭徹尾ウチナーグチ(沖縄ことば)で語り、島袋幸子さんというアナウンサーが、それを日本語で受ける。

バイロンさんのウチナーグチは、それはもう筋金入りなので、ヤマトンチューの私には、固有名詞やよほどのわかりやすい単語以外はわからない。それを理解するには、相当のヒアリングの練習が必要だという気がする。

しかし、バイロンさんのウチナーグチを島袋幸子(ゆきこ)さんがヤマトグチ (日本語)で受けてくれるので、何の話題について、どんなようなことを言っているのかは、何となくわかってくるというのが不思議だ。

島袋さんはさすがにアナウンサーなので、番組進行上のお約束部分はきれいな標準語で話すが、バイロンさんのウチナーグチに付き合うと、かなり引きずられて、いわゆる「ウチナーヤマトグチ」(「現在の沖縄方言」と言ったらいいのかな)になったりする。

バイロンさん: 「○▲▽◎□デャー▼×□○チューブル○×・・・・・・」
島袋さん: 「本当? そうなのぉ? あぁ、そぉいえば、ワタシもぉ、それ、あるさぁ」

みたいな感じで、ゆったりしていて。なかなかいい雰囲気である。

この放送は基本的に、沖縄の古い民謡を紹介する番組で、バイロンさんのウチナー文化への思い入れがしっかりと感じられる。何を言ってるのかさっぱりわからなくても、なかなか泣けるのは、文化というものの持つトータルな力の故である。

そして、この放送を聞いて帰ってきた日、自宅までの道を車で辿りながら聞いた TBS ラジオで、中国国際放送で日本語放送のキャスターを務めるノンフィクションライターの青樹明子さんをゲストに迎えた放送を聞いた。

青樹明子さんは、中国では「明子少姐(ミンツーシャオネー)」として、知る人ぞ知る存在だそうで、広東の衛星ラジオ放送局で日本語放送をしているという。

番組の形式は、まさにバイロンさんの放送に共通していて、明子少姐がバンバン日本語でまくし立てるのを受けて、日本語の達者な相方の中国人男性(名前は 「チョウカイトウ君」 と聞こえた)が、中国語でしゃべるという掛け合いスタイルだ。(参照

明子少姐によると、中国の若い連中の間では日本のサブカルチャーが大変な人気のようで、それだけに、彼女の放送も若年層に人気があるらしい。政治の世界での「反日」とは、ちょっとした股割き状態にあるのではないかと思われる。

このほど「中国政府がゴールデンタイムに、海外のアニメ番組を放映することを禁じる通知を出した」と報道された(参照)が、中国で人気の海外アニメといったら、それはほとんど日本アニメなのだから、これは、日本のサブカルチャー規制と言ってもいい。

つまり、ゴールデンタイムの日本アニメを禁じなければならないほど、人気なのだということで、しかも、さりながら、全面禁止なんていう乱暴なことも、もはやできない状態だということだ。

話がズレかかったが、つまり私は「異言語掛け合いスタイル」は素敵だということを言いたかったのである。何か新しいものが生まれそうな気がする。

ちなみに、我が家でも私はがんがん庄内弁で話すので、妻との間で「異言語掛け合いスタイル」が自然発生している。妻は庄内弁のヒアリングに関しては、既に合格点の域に達している。

最後に付け加えておくが、バイロンさんという人はバリバリの沖縄人なのかと思っていたが、帰宅してからインターネットで調べると、実はアメリカ人とのハーフなのだそうだ。彼が自分の「ウチナンチュー」としてのアイデンティティを確立するまでには、ちょっとしたドラマがあったようだ。(参照

「光龍ぬピリンパラン日曜日」、ヤマトでも聞けるようにならないかなあ。インターネット経由でいいから。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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