「こういう性格だから」という自己正当化
他人からの忠告・批判を聞こうとせず、「俺はこういう性格だから」と言って自己正当化したつもりになっている人を、私は信用しない。
こうしたケースでの「性格」云々というのは、「あいつは、ああいう性格だからどうしようもない」と、周囲が匙を投げる時の言い分だ。自分で言ったら、愚かで傲慢な所業になる。
忠告・批判に対して「これが俺のスタイルだから」とか「これが俺の性格だから」と言っても、決して自己正当化にはならない。周囲は、その「スタイル」「性格」から発する諸々が決して褒められたものではないとして、忠告・批判しているのだから。
「タバコの煙が迷惑だ」という批判に対して、「タバコは吸ったら煙が出るものなんだから、しかたないじゃないか」と言っているようなものである。スピード違反を咎められて、「アクセルを踏めばスピードが出るのが、車というものだ」と開き直るようなものだ。
「性格」なんてものを笠に着て勝手放題をされたら、周囲はたまったものではないのである。そんな性格の人間に限って、「その性格、直せ」と言ってもなかなか直るものではないから、ますます困る。
実際、「これは俺の性格だから」というのを免罪符のごとくふりかざす人を、私は直接にも何人か知っている。あまり深い付き合いをしたいとは思わない。
そして最近、新たに間接的にも、もう一人知った。例の亀田三兄弟の親父である。
昨日、YouTube で見たのだが、某テレビショーで、ガッツ石松氏の「親父さんは、一歩下がった方がいいな」という冷静でまともな忠告に対して、全く聞く耳持たず、「それはでけへん、俺の性格やから」と、大声でまくしたてて遮ろうとする。ある意味、徹底している。
おもしろい人である。おもしろいけれども、キャッチボールのできない人である。近くに寄って来られたら、うっとうしくてたまらない人である。まあ、多分寄って来られる機会はないだろうから、いいけど。
それにしても、ガッツさん、実はなかなかできたお人だったのね。
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