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2006年8月10日

「こういう性格だから」という自己正当化

他人からの忠告・批判を聞こうとせず、「俺はこういう性格だから」と言って自己正当化したつもりになっている人を、私は信用しない。

こうしたケースでの「性格」云々というのは、「あいつは、ああいう性格だからどうしようもない」と、周囲が匙を投げる時の言い分だ。自分で言ったら、愚かで傲慢な所業になる。

忠告・批判に対して「これが俺のスタイルだから」とか「これが俺の性格だから」と言っても、決して自己正当化にはならない。周囲は、その「スタイル」「性格」から発する諸々が決して褒められたものではないとして、忠告・批判しているのだから。

「タバコの煙が迷惑だ」という批判に対して、「タバコは吸ったら煙が出るものなんだから、しかたないじゃないか」と言っているようなものである。スピード違反を咎められて、「アクセルを踏めばスピードが出るのが、車というものだ」と開き直るようなものだ。

「性格」なんてものを笠に着て勝手放題をされたら、周囲はたまったものではないのである。そんな性格の人間に限って、「その性格、直せ」と言ってもなかなか直るものではないから、ますます困る。

実際、「これは俺の性格だから」というのを免罪符のごとくふりかざす人を、私は直接にも何人か知っている。あまり深い付き合いをしたいとは思わない。

そして最近、新たに間接的にも、もう一人知った。例の亀田三兄弟の親父である。

昨日、YouTube で見たのだが、某テレビショーで、ガッツ石松氏の「親父さんは、一歩下がった方がいいな」という冷静でまともな忠告に対して、全く聞く耳持たず、「それはでけへん、俺の性格やから」と、大声でまくしたてて遮ろうとする。ある意味、徹底している。

おもしろい人である。おもしろいけれども、キャッチボールのできない人である。近くに寄って来られたら、うっとうしくてたまらない人である。まあ、多分寄って来られる機会はないだろうから、いいけど。

それにしても、ガッツさん、実はなかなかできたお人だったのね。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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庄内拓明さんのブログを読んで、悔しさのあまり人前で泣いてしまったことを思い出した。 同じボランティアグループにいる男性、よほどご自分のパソコンスキルに自信があるらしい。 初めて扱うソフトなのに自分勝手に操作方法を決めてかかっている。でも違うんだよな。申し訳ないけどそんなメンドクサイことしなくてもいいんだけどな。私ならもうずいぶんこのソフト使ったことがあるんだけどな。 でもそれが許せなかったのかな?私の話など聞こうともしない。何か言おうとしても大声で押さえつけてくる。挙句の果てに..... [続きを読む]

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「世間の迷惑かけなきゃいい」 やくみつる氏がなかなか挑発的な行動の一方、ガッツさ [続きを読む]

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