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2006年8月 9日

今頃になって亀田の試合を冷静に語る

ネット上の亀田興毅バッシングがあまりにもすさまじいので、実際どんな試合だったのか、You Tube で見てみた。

実は、彼がリング上で動くのを見るのは、これが初めてである。私は今月 3日のエントリーで書いたように、亀田親子にはあまり興味がないのだ。趣味が合わないのである。

世間では「いきなりダウンの 1R」「しがみつくのがやっとの 11R」「立っているのがやっとの 12R」などと言われているので、見た目にもよっぽどの大差と思っていたのだが、まあ、ダウンは文字通りとしても、11R と 12R は、けなされすぎの印象だ。

決し 「しがみつくのがやっと」でも「立っているだけがやっと」でもない。それでも、12Rを 10 - 9 で亀田のラウンドとした金氏のジャッジは、やはり「いくら何でも、ちょっとね」と言いたくなる。

You Tube で見たのは 1R、11R、12R の3回だけである。想像だが、中盤のラウンドは亀田も相当がんばって見せたのだろうから、僅差の判定というのは、あながちでたらめというわけじゃない。

しかしそれでも、ランダエダの支配した試合だったというのは、間違いのないところだろう。

まあ、ランダエダにしてもあまり無理をしていない印象だ。きっと裏のからくりをわかっていて、KO かよっぽどの大差を付けなければ勝てないという自分の役どころを、きちんとわきまえていたのだろう。

相手方のリングに来るというのは、そういうことなのだ。本当に何が何でも勝ってベルトを巻きたかったら、自分のホームリングにこだわる。最悪でも、第三国での試合にする。今回は初めから「亀田興毅のための試合」だったのだ。

それだけに、無用の過剰な打ち合いを演じてダメージを負うのはまっぴらという戦い方をしている。それよりも、終始紳士的に振る舞って、試合でもちょっとだけ優勢に戦ったという印象を残しておく方が得策だと考えたのだろうと思う。

そうでもなければ、試合後にそんなにさばさばしていられるものじゃない。

いずれにしても、亀田興毅という選手、さんざん強がりを言うほど圧倒的な強さを持っているわけではないという印象だけが残った。技術的には特段見るべきものがない。

当人は無理な減量が響いたと言っているようだが、減量でロスしたのはパワーとスタミナだけである。技術的には、今のところあんなものなのだろう。

まあ、「八百長」というのは言い過ぎとしても、裏の部分での圧倒的な力関係の構図に支配されたイベントだったのだなという印象が強いとだけ、正直に書かせていただこう。はっきり言ってイメージ悪い。

それにしても、某テレビショーのやくみつる氏のパフォーマンス、あれもちょっとね。普段漫画でやってるスタイルのまんまで、趣味の悪さじゃ、どっちもどっちだ。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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