広告業界のビョーキ
スラッシュ・ドット・ジャパンの記事で知ったのだが、社団法人公共広告機構 (AC) のサイトが、今時珍しくも 「本サイトへのリンクは、原則お断り」 を謳っている。(参照)
興味深いことに、このビョーキは広告業界に広まりつつあるようで、電通、クロス・メディア・マーケティングも感染している。
問題のリンクポリシーは、次のようなものである。(AC のサイトから引用。他の 2つもほぼ同文だが)
本サイトへのリンクは、原則お断りいたします。特に以下のリンクは固くお断りいたします。
- 当機構の活動等を誹謗中傷、信用を毀損するおそれがあるサイトからのリンク
- 公序良俗に反する内容を含んだサイトからのリンク
- 違法なコンテンツを掲載したり、違法な活動に関与した、または関与した可能性のあるサイトからのリンク
- フレームやその他の方法で、本サイト・コンテンツであることが不明となるリンク
- サイトの管理・運営者が不明、またはハンドルネーム等により運営されているサイト、あるいは代理運営されているサイトなどからのリンク
また、本サイトをリンク先とするサイトであっても、そのサイトを運営する個人・団体との特別な関係は無いとともに、当該サイトを公共広告機構が推奨するものでもありません。
うぅむ、個人のブログでこんなことを堂々と書いたら、たちまち炎上してしまうだろう。それに、いくらリンクを 「原則お断り」 なんて言っても、ご覧の通り、私はいけしゃあしゃあとリンクしちゃってるもんね。
当サイトは、「ハンドルネーム等により運営されているサイト」 に当てはまると思うのだが、それが、「公序良俗に反する内容を含んだサイトからのリンク」 と同列に扱われているのは、ちょっとむっとしてしまう。
それで、こうした形でリンクしてしまってるので、「(ACの) 活動等を誹謗中傷、信用を毀損するおそれがあるサイト」 の仲間入りをしてしまっていると受け取られてしまうかもしれないが、それが何か?
ちなみに、ウチなんか過去に 「光栄にも (中略) アダルトサイトからリンクしてもらった」 なんてことを、嬉々としてブログの記事にしてしまっているのだが。
いずれにしても、ウェブの世界の常識を、影響力の強い (かもしれない) 広告業界のサイトがないがしろにしてしまっているのを、私は憂慮してしまうなあ。それに、彼らが大して深い考えもなく 「リンク禁止」 を謳っているのは、こちら の記事からも十分に窺えるし。
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