「ひかり電話」 は、枯れるまで待て!
「知のヴァーリトゥード」 の 20万ヒットが、あっけなく達成されてしまった。先週末の段階では、23日あたりと予想していたが、実際は、昨日 (21日) 午後 5時過ぎ頃だったようだ。
ゲットした方からの連絡は、まだ入っていない。このところ、3回連続キリプレの捧げ先が明確だったが、今回はどうか。
ところで、NTT東日本の 「ひかり電話」 の不具合には、ちょっと驚いてしまった。21日もつながりにくい状態が続いて、これで 3日連続である。この調子だと、22日も完全回復というわけにもいかなそうだ。
実は、わたしの関係している某団体事務局が、今月から FAX を含む電話回線のすべてを 「ひかり電話」 に変えてしまったのだが、連休明けの 19日から回線の不具合で、まともな仕事にならない状態が続いている。
19日の段階では、連休明けで通話が集中し、トラフィックが回線容量を上回ってしまったので、通話を制御したと発表された。この段階では、通話の集中が緩和されれば、不具合は解消するとされていた (参照)。
ところが、翌 20日もダメだったのである。「別の中継系サーバーが処理能力の範囲内の発着信にもかかわらずダウンした」 ためだという (参照)。これで、某団体事務局スタッフは、かなりキレかかる。
「ひかり電話の料金なんか、払えんぞ!」 というわけだ。それも道理である。つながって当たり前のオフィスの電話と FAX が、使い物にならないのだから。
で、3日目の 21日である。やっぱりダメだ。前の 2日よりは少しだけマシで、3回に 1回ぐらいはつながるようになったが、その程度では、やっぱりまともな仕事にならない。なにしろ、発信だけでなく受信もしにくいのだから、関係先にかなりの迷惑をかけている。
どうやら、回線負荷の平準化を得るために、NTT東日本が事前規制を実施して、50%しかつながらないような措置を講じていたらしい (参照)。
それにしても、こんなにもろいシステムを、大々的なプロモーションで営業の大攻勢をかけていたわけだ。こんなことなら、「ひかり電話」 導入はもう少し慎重にすべきだったと思っても、後の祭りである。
NTT東日本の発表によると、今回の不具合の原因はまだ特定できておらず、「究明中」 なのだそうだ (参照)。やれやれである。多分、システムのどこかに、プログラム関連の問題があるのだろう。
「ひかり電話」 のメリットは、コストの安さなども含め、既に大いに喧伝されているが、ここに来て、デメリットが明確になった。要するに、「不安定」 なんである。「こなれてない」 のである。つながって当たり前の電話が 「つながらない」 というのでは、話にならない。
回線のダウンでなくても、停電になってしまうとつながらない。台風かなにかでの、不意の停電時などにつながらないのは問題だ。ケータイがあるからいいじゃないかということにはならない。オフィスの電話や FAX は、ケータイでは代替できない。
悪いことはいわない。「ひかり電話」 は、もっときっちりと枯れるまで、手を出さない方がいい。
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コメント
以前現場で働いていました、庄内出身のものです。
こんばんは。
ひかり電話はトラブル続きですね。
繋がって当たり前の電話が繋がらなければ意味はない。
安さだけを売りにしても、信頼性に欠けるようであれば
欠陥商品だと、常々思っていました。
停電の時に使えないなんて致命的ですね。
メリットだけ宣伝して、加入者を増やしているんですから。
ソフトバンクの攻勢が楽しみです。
投稿: moru | 2006年9月22日 02:48
moru さん:
コメント、ありがとうございます。
現場にいらした方が常々欠陥商品と思うようなシステムだったんですね。
今回の騒ぎは、「ひかり電話」の営業には大打撃だったと思います。この営業で、NTT東日本から歩合をもらっていた中小企業は、大変な減収になるでしょうね。
それがちょっと気の毒です。
投稿: tak | 2006年9月22日 09:32