「テレビに出たあの犬」 が欲しいんだもん
救出された 「崖っぷちの犬」 を飼いたいというオファーが、日本全国から寄せられているのだそうで、それに対して、多くのブログで「偽善者め! だったら、自分の街の保健所で殺処分寸前の犬を飼え」と論難されている。
だけど、こういう人たちって、「テレビに出た "あの犬"」しか見えないんだもんね。
この犬は一定期間、人に慣れるための訓練をしてから希望者に引き取ってもらうことになるらしい。そしてこの 「一定期間」 とやらの間に、今回引き取りたいと申し出た 40人だか 50人だかのうち、少なくとも半分は「考え直したけど、やっぱり降りる」と言い出すに違いないと、私は踏んでいる。
このエントリーを読んでいるあなたが、もしかして引き取りたいと希望した何十人だかのうちの一人で、そして本当に本当にあの犬の幸せを念願して、熟慮した上で申し出たのだとしたら、妙な言いがかり、本当に本当にごめんなさい。
だけど、私には、申し出た人の全てが、熟慮した上でのことだったとは、到底信じられないのである。申し訳ないけど。
さっさと冷めてしまって、早めに降りるなら、まだ救われる。だが、「飼ってはみたけど、思ったほどなつかないから、やっぱりいらない」なんてことになったら、目も当てられない。
あの犬は少なくとも数ヶ月間、野犬として育ったのだから、その辺のペットショップで買ってくる犬とはわけが違う。飼い慣らすための難易度は、かなり高いと見なければならない。その辺の事情をきっちりとわかって言っているのか、はなはだ疑問だと思うのだ。
何かにつけてほだされて、すぐにホットになってしまうくせに、あっという間に冷めてしまうという人がいる。こういうタイプの人は、人から信用されにくいが、かといって、あながち根っから不誠実というわけでもない。
これってきっと、体質的なものなのだ。心の比熱が低いんだと思う。ちょっとしたエネルギーで沸点に達してしまうけれど、元々比熱が低いから、冷めるのも早いというだけのことだ。
頭から「信用がおけない」と決めつけるのは気の毒だが、やっぱり少なくとも、無条件に信用しすぎてもいけない。善意はあえて疑わないが、その持続性はしっかりと疑ってかからないと、危なくて仕方がない。
【2022年 8月 15日 追記】
それから 6年後のレポート ・・・ "あの「崖っぷち犬」が施設で静かに訴えていること"
そして最終的に ・・・ 2022年 6月 28日のレポート
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