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2006/11/11

共産党は 「やらせ質問」 したことないのか

教育改革タウンミーティングの「やらせ」が発覚して大問題になり、他のタウンミーティングでも同じようなことがなかったか調べがつくまで、開催は行わないという。

「何を今さら」である。タウンミーティングに限らず、この種の行事での「やらせ」なんて、多かれ少なかれないわけないじゃないか。

そもそもそうした行事への参加者自体、半分以上は業務命令か、浮き世のしがらみでとかいった理由で来ているのだから、初めっから「やらせ」色はついているのである。

さっきラジオを聞いていたら、どんな「やらせ質問」が行われたかという「再現」があったが、「家庭教育の大切さが盛り込まれることは重要だと思いました」とか「教育改革に期待します」とか、全然「質問」の体をなしていない。単なる「感想」じゃないか。

「やらせ」の中でも最低レベルのわざとらしさで、これじゃはっきり言って、大した効果は期待できない。文科省(だか出向だか)のお役人も、この程度の演出力しかなかったのかなあと、逆にもの悲しくなってしまった。

いずれにしてもこうしたイベントでは、「やらせ」はつきものである。やらせをまったくしなかったら、最後に「何か、ご質問は?」という段になって、満場しーんと静まりかえってしまうか、一握りの「プロ市民」が独演会を始めて、どっちらけになってしまうかのどちらかだ。

そうした事態を避けるために、主催者側の担当者が、「あんたとあんたと、あんた、適当にうまく質問してちょうだいね」と話を通しておくのは、世の中の常識である。逆にこうした話を通しておかなかったら、担当者が後でお叱りを食う。

主催者側の用意した質問者なのだから、そりゃあ、提灯担ぎになるのは、当然である。そんなことは見え透いているから、他の参加者にしたって、それがあまりにも露骨でムッときたら、「何をアホなことを」と反対の立場から鋭い質問を浴びせかければいい。

それで、丁々発止の論議の発端になれば、それはそれでいいじゃないか。何人かが体制側の立場で当たり障りのない感想を述べただけでうやむやになり、議論が誘発されなかったというなら、それは単に大したインパクトがなかったというだけのことだ。

今回のケースは、お役人のやり方が稚拙過ぎたのである。「やらせ」の証拠になるような依頼を、公式文書に仰々しく明記するやつがあるものか。それこそ電話を通じ、「以心伝心」 のレベルで話を通しておくに限るのである。

最近は、こうした「以心伝心」の通じる気の利いたやつが、いなくなってしまったのだろうか。

それでも、いくら何でも、「棒読みは避けるように」とか「"依頼されて" とは言わないで」とか、余計なことまでメールにして通達するなんて、田舎者と思って馬鹿にするにもほどがある。もう少し人を信用してもらいたいものだ。

「人前でしゃべるのは苦手なんですが、ご依頼ですので、一言述べさせていただきます」なんて言い出しかねない素朴すぎる素っ頓狂も、中にはいないわけじゃないが、そんなアブナイ人には、初めからやらせの片棒を担ぐのを頼むわけないじゃないか。

まったく、やりにくい世の中になったものである。

最後に言っときたいのだが、今回の問題の発端となる国会質問をした日本共産党は、自らの党大会などで「やらせ質問」など一度もしたことがないと、胸を張れるだろうか。

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