ウィルス、スパム、Vista の三題噺
ふと気付いたのだが、最近ウィルス・メールがほとんど来ない。以前は、ノートンさんがひっきりなしにウィルスを検疫したり削除したりしてくれていたが、最近すっかりご無沙汰だ。
インターネット・ユーザーのセキュリティ意識がようやくしっかりしてきたのだろうか。感染者が減れば、ウィルス拡散も自然に減るのだ。
ウィルス・メールが劇的に減ったのは、いつの頃からだったろうか。自分のサイトとブログ内を「ウィルス」のキーワードで検索してみると、一昨年の 5月 9日に「連休が明けた頃から、またどっとウィルスメールが届くようになった」と嘆いているのにヒットした (参照)。
連休明けにウィルス・メールが増えたということは、企業ユーザーのウィルス感染が多かったことを示している。常時接続している会社の PC のスイッチを入れたとたんに、勝手にウィルス・メールの大量発信が始まっていたのだ。
当時は、常時接続しているのにセキュリティ・ソフトを入れていない企業ユーザーが多かった。いくら口を酸っぱくして「セキュリティ・ソフトを入れるのは、インターネット・ユーザーの義務みたいなもの」と力説しても、わずかの出費を渋る企業が多かったのである。
ところが、さすがに何度か痛い目にあったせいで、ようやくセキュリティ・プログラムの導入が常識となったようだ。それに伴い、ウィルス感染者が劇的に減った。ウィルス感染者はとりもなおさずウィルス発信者とイコールだから、発信されるウィルスの総量も劇的に減ったというわけだ。
その代わり増えたのが、スパム・メールである。昨年 7月 17日には、ウィルス・メールは減ったが「1度に 100件受信すれば、そのうち 80件以上は迷惑メール」と言って嘆いている (参照)。
世界中のインターネットのトラフィックのうち、多分、半分以上がスパム・メールなどの「クズ」で占められているんじゃないかと思う。いくら FTTH だなどといって大容量の高速回線を整備しても、クズの流通で混雑するのだと思うと馬鹿馬鹿しい。
それとは少し話が違うが、いくら PC のハードが進化して高速化しても、OS が肥大化して重くなる一方では、いつまで経っても打てば響くようなサクサク感は得られないのではないかという気がしてきた。
Windows Vista なんて、せっかく進化した PC により以上の重荷を負わせて遅くするだけのものだろう。次々にバージョンアップして、従来のソフトを陳腐化させるというマイクロソフトのビジネスモデルも、そろそろ終わりに近づいているな。
来年以後は、新しい PC を買えば嫌でも Windows Vista が入っているのだろうから、せいぜい今の XP マシンを長持ちさせて使い続けようと思う。
だって、Windows XP って、まだ陳腐化したような気がしないもの。(陳腐といえば、元々陳腐なのだし)
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