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2006年11月25日

しゃっくり止めのコップ

「しゃっくり」 のことを英語で "hiccup" というのだけれど、その名も "Hic-Cup" というしゃっくり止めのコップがある。

mecwiki - GIZMODO 経由で知ったのだが、クリスマス・プレゼントにいいかもしれない。値段は 1個で 24ドル 97セント。3個のまとめ買いで、60ドルと、お買い得になる。

謳い文句によると、この "Hic-Cup" という商品は、「安全で、仰々しくなくて、超低コストで、使いやすい」製品なんだそうだ。コップの縁から伸びる真鍮の棒の先をこめかみに当てて水を飲むと、微弱電流が体内を流れ、横隔膜のけいれんを止めらしい。

"Hic-Cup" は 1個 25ドル近くするわけだから、日本円にして大体 3000円の投資ということになる。考えてみると、私はこの 30年間に、しゃっくりが止まらなくて困ったことが、1度だけある。そして、妻は確か 2度ほどあったような気がする。

となると、夫婦で平均 10年に 1度あるかないかという事態に備えるために、3000円の投資をするということになる。これがリーズナブルかどうか、意見の分かれるところだろう。

普通のしゃっくりは、どんなに長引いても何時間も続くということはないし、もしかしたら、これから一生出ないかもしれない。あるいはせっかく "Hic-Cup" を買って家庭に備えていても、旅行先でしゃっくりが止まらなくなったりしたら、口惜しいだろうなあ。

件のサイトには、「私の夫は、心臓手術の 2週間後からしゃっくりに悩まされましたが、 "Hic-Cup" を使ったら、たちどころに治りました。しゃっくりで眠れない幾夜から解放されました。ありがとうございました」という、米国ニューアークの C. Lazartic さんの体験談が載っている。

ひどい病院があったものである。心臓手術後の患者がしゃっくりで眠れずにのたうち回るのを、"Hic-Cup" が届くまで何日も放置していたらしい。米国人のことだから、きっと裁判沙汰にして、病院に 24ドル 97セントの代金と送料を負担させただろう。

もし何かの手術で入院することがあったら、前もって病院に "Hic-Cup" を 1個購入しておくように、強く要求するといい。盲腸手術後にしゃっくりが止まらなくなっても、ナースコール 1本で、"Hic-Cup" を持って駆けつけてもらえる。

ちなみに、"Hiccup" は、"hiccough" ともつづるらしい。これだと、文字通り 「ヒック咳」 だ。日本語と英語で、これだけ擬声語が共通するのも珍しい。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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