大晦日に 「みんなのうた三昧」
NHK FMで、大晦日の朝 9時から夕方 6時 50分まで、10時間近くにわたって 「きょうは一日 "みんなのうた" 三昧」 という大特集を放送してくれるそうだ(参照)。楽しみである。
私はこうみえても、「みんなのうた」 のファンなのだ。最近はあまり見られないけれど、初期の頃の歌なら、ほとんど今でも歌える。
「みんなのうた」で昭和 36年に流された最初の曲、「おお牧場は緑」の衝撃は、今でも鮮やかに覚えている。すごい番組が始まったなあと思ったものだ。なにしろ、たかが歌にやたらと金のかかった映像がついているなんて、それまで考えられなかった。
当時は、最初に 1ヶ月間ぶっ通しの外国のフォークソング系の名曲が流れ、2曲目に、1週間をローテーションとした日替わりだったか、週替わりだったか、定かではないが、別の歌が流れた。2曲目は、ちょっとおもしろい画像付きというのが多かった。さすがにアニメではなく、静止画像をフレーズごとに変えていくという方式だったように思う。
第 1号の「おお牧場は緑」に続いて、「調子を揃えてクリッククリッククリック」(タイトルは忘れた)とか「森へ行きましょう」とか「雪山賛歌」とか、とにかく、外国フォーク系のスタンダードはほとんど「みんなのうた」で覚えた。
それにも増して素晴らしかったのは、2曲目である。谷川俊太郎作詞による言葉遊び系の歌、「♪ あいうっえおっ かきくけこ 誰かがどこかで笑ってる~ ♪」 なんて、もう、大好きだったなあ。
インドネシア民謡の「クヮイクヮイマニマニ」なんて、意味はさっぱりわからないけれど、今でも耳で覚えた通りのインドネシア語で歌える。子どもの頃の記憶力というのは、大したものだ。
それから、「小さい秋見つけた」「雪の降る街を」など、しみじみした画像を見ながら一緒に聞けたのもよかった、あれで、私の歌感覚も鍛えられたんだと思う。
一時、「一円玉の旅がらす」なんて、なんだか悪趣味の方に振れていたような気がするけれど、最近はまただいぶ良くなってきたようだ。宇多田ヒカルの「ぼくはくま」なんて、初期の頃の「みんなのうた」の雰囲気である。
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コメント
確かに初期の「みんなのうた」は映像も含めてよく記憶しています。
耳に残っているのは以下のもの・・・
けれど最近は、バイオリズムがあわないのか放映時間にテレビをみていないもので。(笑)
「おお牧場はみどり」 (東京少年少女合唱隊)(2分00秒)
「かあさんのうた」 (ペギー葉山)(2分13秒)
「ちいさい秋みつけた」 (ボニージャックス) (1分49秒)
「わらいかわせみに話すなよ」 (楠 トシエ)(2分09秒)
「クラリネットをこわしちゃった」 (ダークダックス)(2分00秒)
「五匹のこぶたとチャールストン」 (東京放送児童合唱団)(2分11秒)
「はさみとぎ」 (友竹正則、杉並児童合唱団)(2分05秒)
「ドナドナ」 (岸 洋子)(2分22秒)
「北風小僧の寒太郎」 (堺正章と東京放送児童合唱団) (2分12秒)
「山口さんちのツトム君」 (川橋 啓史) (2分15秒)
「ビューティフルネーム」 (ゴダイゴ) (2分16秒)
「メトロポリタン美術館」 (大貫 妙子) (2分15秒)
投稿: シャルドネ。 | 2007年12月22日 08:17
シャルドネ さん:
おお、かなり共通してますね。
ただ、「はさみとぎ」 以後は、私がテレビを見なくなってしまって以後なので、「メトロポリタン美術館」 (これは、何と言っても傑作なので、なぜか記憶ありあり) 以外は、あまり思い入れないんですよね。
投稿: tak | 2007年12月23日 18:31