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2006年12月21日

首相官邸の IT 広報は大盤振舞い

小泉政権の 5年間で運営された首相官邸ホームページに約 10億円、メルマガに約 8億円の経費がかかっていたそうだ(参照)。

すごい大盤振舞いである。もし私に委託してくれていたら、あの程度のものなら、5年間で 5000万円で転がしてあげたのに。いや、それでもボリ過ぎと言われるかもしれないが。

なんでまたこんなにコストがかかったかというと、ニュースの文面をそのまま引用すると、次のようになるのだ。

官邸HPの制作・運営は「既に使用している設備やアプリケーション類との互換性を確保できるものが1社」しかないなどの理由で、01年度から05年度までほぼすべてが随意契約。

小泉内閣メールマガジンも、多数の登録者に配信するためのソフトウエアの使用権を設定できる社が1社しかなかったとして、制作・運営を随意契約。

こんな子供だましの言い訳が通ると思っているらしいということ自体が、お笑いである。正攻法で言ったら、「互換性を確保できるものが 1社」しかないようなコンテンツの作り込みなんかするなと言うところだが、それもちょっとおかしい。

実際のところは、あの程度のコンテンツで「互換性を確保できるものが 1社」しかないなんてはずがないではないか。

メルマガの話にしても同様で、「多数の登録者に配信するためのソフトウエアの使用権を設定できる社が1社しかなかった」 というなら、それがどこの会社の何というソフトウェアか、具体的に挙げてもらいたいものだ。「その程度のことなら、ウチでもできる」という社がいくらでも出てくるから。

そうでなかったら、毎日毎日、クサるほどのスパムメールが世界中の何百万人にも届くものか。おおかた例のタウンミーティングと同じ構造で、大手広告代理店が中間に入って、暴利を貪ったのだろう。

ホームページというものが注目され始めた頃は、どうでもいいコンテンツに業者の言いなりに何千万円もかける企業があったようだが、今となっては、からくりがばれてしまって、そんな無駄遣いをするところはなくなった。

ところが民間ではなくなったが、哀しいことに、オオヤケではまだあったのである。

もう馬鹿馬鹿しいから、首相のメルマガ購読なんてやめてしまうことをおススメする。私はそんなもの読んでるほど暇じゃないから、初めから購読してないけど。

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