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2006年12月 5日

県会議員候補者はモー娘と変わらない

来年春は統一地方選挙があって、多くの県で知事や議員の選挙になるようだが、わが茨城県は一足早く今月 10日が県会議員選挙で、一部の人たちは異常に盛り上がっている。

あちこちの広場や駐車場でなんとか決起集会が行われていて、ありとあらゆる縁者が動員され、気勢(奇声?)を上げている。

ただ、奇声を、じゃない、気勢を上げているのは、元から地元に住んでいる人たちばかりで、他から移住してきた、いわゆる「新住民」の多くは、候補者の誰が誰やら区別が付かず、ただ呆然としているだけだ。

本当に、候補者の区別がつかないこと、モー娘(「モー娘。」と書くんだっけ?)見ても誰が誰やらさっぱりわからないのと同様である。ありゃ、「モーおじ。」か?

というわけで、この県会議員選挙というのは、最も投票のモチベーションが上がらない。

国政選挙や、町長、町会議員(おっと、今年からウチの地元も、市長、市会議員選挙になったのだな)の選挙なら、まだ何とか、候補者の「顔」が見えるような気もするが、県会議員というのは妙に中途半端だからこそ、新住民にはものすごく遠い。

ただでさえ距離を感じているのに、まともな情報も伝わってこない。先月末は、事前運動ギリギリの 「後援会員勧誘」を名目とした家庭訪問が盛んに繰り広げられていたが、少しばかり話を聞いても、さっぱりわからない。

戸別訪問する方も、事前運動ギリギリと意識して腰が引けているから、あまり具体的なことは言わない。「いい人」とか、「誠実な人」とか、「地元のために働いてくれる人」とか言うばかりである。全員そうなので、判断材料にはならないのである。

それにただでさえ投票率が低いのだから、中身は固定票と組織票ばかりである。ほんの少しの浮動層は、まともな情報を求めているが、届くのは候補者名の連呼ばかりである。

これでますます投票のモチベーションが下がり、投票率の低下に拍車がかかり、組織票に支えられたお約束の顔ばかりが当選することになる。

地方選挙の投票って、私にとっては投票率を落とさないための義務感で行くだけのような気がする。利権がらみで盛り上がってる人たち以外には、本当につまらない。

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