ウェブサイトの寿命
PLC というのがある。ここでいうのは、電力線を使ってインターネットに接続できるというパワー・ライン・コミュニケーションではなく、プロダクト・ライフ・サイクルという概念だ。
マーケティングを学ぶと、最初に、製品には寿命があると教わる。どんな製品でも、成熟期を過ぎると、衰退に向かう。
ウェブサイトにも、いろいろな製品と同じく寿命があるという発想がある。有名なところでは、「個人サイト 4年寿命説」というのがある。個人サイトというのは、大体 4年も経過すると更新が滞りがちになり、下手すると消滅してしまうというものだ。
個人サイトの寿命が本当に 4年なのかどうかは別として、確かに、かなり長い間巡回し続けていたサイトが全然更新されなくなって、寂しい思いをしてしまうことがある。ざっくりとした印象では、3~4年もすると、そうなってしまうことが多いということのようなのだ。
私の本宅サイト「知のヴァーリトゥード」は、平成 14年 1月 16日にスタートした。「今日の一撃 (Today's Crack)」の毎日更新を始めたのは、そのほぼ 2ヶ月後の 3月 17日である。だから、私は魔の(?)4年目は既に通り過ぎている。
ほぼ毎日更新(とくにここ 3年ほどは、掛け値なしに毎日更新)を続けて、5年近くになっているのだから、長寿とまでいえるかどうかはわからないが、短命に終わっていないのは確かである。
ウェブサイトが短命に終わる原因の一つは、ある一定のテーマを志向しすぎることだと思う。傾向が定まってしまうと、固定読者は安心して巡回してきてくれるだろうが、どうしても書くことがなくなってしまうか、いつも同じようなことを書き連ねてしまうかの、どちらかになってしまう。
私の場合は幸いにも、最初からテーマを限定しないで、何でもあり(何しろ、ヴァーリトゥードなのだから)というコンセプトでスタートしたから、毎日毎日何かかにか、書くことが見つかってしまうというところがある。
振り返ってみると、私のサイトは何となくテーマが循環しているように思う。時事問題に大きく振れたかと思うと、いつのまにかウンチク話が続いたりする。そうかと思うと、時々柄にもなく IT を論じたり、急に宗教論が多発したりする。これで硬直化せずに済んでいる。
しかし、数ヶ月周期のローテーションが何度も続くと、それ自体が「硬直化」ということになる。それが続くと、私のサイトも寿命を迎えるということになりかねない。そうなったら、また何か新機軸を考えよう。
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