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2007年1月12日

「ぬるぬる」 秋山、やっぱり失格

1月 2日のエントリー で触れている、大晦日の K-1 Dynamaite のメーンイベント、秋山成勲 対 桜庭和志 戦における 「ぬるぬる疑惑」 について、K-1 サイドが秋山の不正行為を認め、失格の裁定を行った (参照)。

体にスキンクリームを塗っていたとのことで、K-1 と秋山のイメージダウンは避けられない。

K-1 側の発表は 「ワセリン、タイオイル等の塗布はなかったが、秋山は全身にスキンクリームを塗っていた」というもの。これは「クリームは OK だと思っていた」という秋山の認識不足によるものであり、カメラの前で堂々と塗っていたことなどから、悪意ではなく過失と判断したという。

このあたりはかなり微妙なところである。秋山は今回の記者会見で、元々「乾燥肌」で、それを防ぐために普段から使用し、塗っても大丈夫という認識だったと発言したという。しかし試合後の記者会見では、自分は「多汗症」であると言っていたではないか(参照)。

多汗症で、しかも乾燥肌の人間なんているか? この辺からして、秋山という人間を信頼できるかどうかは大いに疑問だ。

大汗かくヤツが「乾燥肌」とかなんとか言って、体にスキンクリームなんか塗って、照明に照らされたリングで格闘技の試合なんかしたら、汗とクリームが混じり合ってぬるぬるになるのは当たり前である。「悪意ではない」というが、本当にそうなのか?

そもそも、私が 1月 2日のエントリーで指摘したように、秋山のタックルを切る動きはかなり不自然だった。あんな風に長靴でも脱ぐようにひょいと回ったりは、普通はしない。ぬるぬるを前提として、練習で繰り返し身につけなければ、咄嗟にはできないだろう。

今回の処分を幕引きとして、K-1 側は事を収めたいところだろうが、そうは行かない。まだまだ疑惑がすべて解決されたわけではないのだ。今後、秋山はリングに上がるたびに猛ブーイングを浴びることを覚悟しなければならないだろう。自分で蒔いた種だから、仕方がない。

後から PRIDE の動画を見るにつけ、総合ルールの試合に関しての、K-1 のいい加減さは際立つ。損なわれた K-1 への信頼が、今回の処分発表で回復されるとみるとしたら、それは甘すぎるというものだ。

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