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2007年1月30日

寒鱈汁のうまさ

今年の帰郷は 1月の末になったので、恒例の「日本海寒鱈まつり」(1月 20、21日開催: 写真参照)には間に合わなかった。

とはいえ、冬の日本海の味覚は何と言っても「寒鱈汁」なので、アツアツのを作っていただいた。もっとも、私の子供の頃はもっとワイルドに「ドンガラ汁」 と言ったものだが。

「ドンガラ汁」と言ったのは、鱈の身はもちろん、アラからダダミ(オスの精巣)まで、とにかく何でもかんでもぶち込んで煮込むからである。骨以外は食べるのだが、骨だって出汁になるから、無駄なところは何もないのである。

寒鱈のアブラワタ(肝臓)をよく煮込んで旨さを出してから「ドンガラ」を煮込み、味噌と酒粕で味を調える。最後にネギや岩海苔などで風味を加え、アツアツで食べる。これはとにかく、幸せに体が暖まるのだ。

この季節、庄内は寒鱈汁の旬なので、是非訪れていただきたいものである。今年はダメだが、普段の年なら地吹雪も見られる。何しろ、酒田というのは人間が暮らす都市としては、世界最凶の地吹雪地帯と言われているぐらいなので、関東より南の人は滅多にできない体験をしてみるのもオツなものではなかろうか。

それに酒田の地元の人はあまり頓着していないようなのだが、酒田というのは、見るべき観光資源がどっさりあるのである。他の土地から来た人なら、泣いて喜びそうな名所もあるのに、土地の人ほどそのすごさがわかっていないというところがある。

酒田の観光が今イチ盛り上がらないのは、市内にビジネスホテルばかり一杯あって、観光ホテルがないせいでもある。酒田の人自身が、何かあると近くの湯の浜温泉にくりだして泊まったりするのが好きなものだから、市内で泊まって盛り上がろうという気がないようなのである。

でもまあ、それだけあまり俗化されることもなく、いつまでものほほんとした土地柄でいられるのかもしれない。何が幸いするかわからないのである。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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コメント

寒鱈汁って石狩鍋に似てる?どっちも食べたことないけど。
よし!来年は酒田に行って地響きじゃない、地吹雪を体験してみたい かも^^;

投稿: アンジェロ | 2007年1月31日 12:57

ところで、このお祭りの太鼓を叩いてるのは全員女の子?

投稿: アンジェロ | 2007年1月31日 12:59

アンジェロ さん:

石狩鍋は、シャケですね。
それから、全員女の子です。なかなかベッピンぞろいです。

酒田に来るときは、滑り止めのついた防寒靴を履いてきてくださいね。

投稿: tak | 2007年1月31日 13:12

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