大丈夫か、Google?
私はずっと、Yahoo よりも Google の検索機能に大きな信頼を寄せてきた。本宅サイトである「知のヴァーリトゥード」でも、サイト内検索に Google を使わせてもらっている。
しかし近頃、この信頼に陰りが生じている。どうも、Google がトロく感じられ始めたのだ。それはどうやら、私だけではないらしい。
CNET Japan が、「グーグルに苦情を言ったら逆に脅された--あるサイト運営者の話」 という記事を載せている。(以下、引用)
新たに開設したウェブサイトがなかなか検索結果に反映されないので、Googleに苦情を言ったところ、そのサイトをブラックリストに載せてやるとの脅しを受けた--半導体業界専門の調査会社VLSI Researchの会長を務めるDan Hutcheson氏が、ニュースマガジン「The Chip Insider」の中で明らかにした話だ。
記事によると、以前の Google は電話での苦情にも快く対応してくれていたのだが、最近は、「調査対象となるサイトがあまりにも多いため検索エンジンの処理が追いつかない」との理由で、なかなか対応してくれなくなったというのである。
さらに件のサイト運営者は、「おかしな話だが、Yahoo はわれわれのサイトをさっさと見つけ出してくれて、こちらの方がよっぽど信頼できる」とコメントしている。これは確かにいえる傾向だと思う。
私が母校である「酒田東高校校歌」のページを作ったのはごく最近のことだが、Yahoo はほぼ 5日後ぐらいに見つけ出してくれて、このキーワードでの検索結果のトップにランクしてくれた。ところが、Google が見つけ出してくれるまでには、ほぼ 2週間かかった。
これだけではない。最近のブログ記事が検索結果に載るのは、ことごとく Yahoo の方が早いという印象を持っている。Google の検索エンジンは、Yahoo の Inktomisearch に比べて、サボりがちなのではないかと思ってしまうのである。
一部ではアクセス解析の結果を見ると、Inktomisearch のアクセスが頻繁すぎて気味が悪いなどといわれているほどで、とにかくこの検索ロボットはめちゃくちゃ巡回しているようなのだ。
件の記事では、Google の検索エンジンがサボりがちなのに、それにまともに向き合おうとしない態度を、「企業の成長がピークを過ぎているのに、高い株価を維持するために無理をして成長を続けようとしているしるし」としている。
Google は近頃、オンラインでのオフィス・プログラムの提供など、検索以外の業務に進出して、より包括的なウェブサービスを志向しているらしいが、そのせいで本業が半端になっては本末転倒だ。大丈夫か、Google?
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