地デジ開始で、社会が変わる?
元々テレビなんてほとんど見ないので、2011年(あと 4年後か)以後は、BS と DVD と Youtube で済ませようと思っていたのだが、家族はそれは嫌だというのである。
個人的には、テレビを見るだけのために、何十万円もかけるというのは、まったく馬鹿馬鹿しい気がするのだけれどね。
私は今でも、ニュースのインプットは、インターネットとラジオと新聞からが 90%以上だし、どうしても動画入りでニュースを見たかったら、Yahoo の動画ニュースという手がある。(この方が、好きな時間に見られる)
他のテレビ番組なんて、見なくても死にゃしないし、むしろ見ない方が有益な時間が生み出せる。どちらかというとラジオの方が仕事しながら耳だけ傾ければ済むので、私にはありがたい。DVD ならパソコンで見ちゃうし。
で、積極的に「地デジ難民」化の道を選ぼうかと思っていたのだが、家族はどうもそれでは承知しないのである。やっぱり既存のテレビ番組を見たいし、同じ見るなら大画面で見たいらしいのである。ふぅむ。
考えてみるに、地デジ放送開始で、テレビに対するアティテュードは二極化しそうな気がするのである。
テレビを見るなら、居間の大型テレビの前に家族が集まるという状況と、あるいはいっそテレビ離れしてしまって、個々人がインターネット経由で動画情報を得るという二つの方向に、現実に我が家は分化しそうな勢いなのである。
地デジ対応テレビが、アナログの小型テレビみたいに 1万円や 2万円で買えるなんて時代には、まだしばらくならないだろう。そうなれば、現在自分の部屋で小さな個人用テレビを見ている少年少女は「家庭内地デジ難民」化してしまって、自分の部屋から出て居間に戻るしかない。
多分一時的な現象ではあるだろうが、まるで昭和の時代の古き良き家族のような光景がよみがえる。
一方、一人でアパート住まいしている地方出身の貧乏学生の多くは、これはもう、軽い気持ちで地デジ難民化しちゃうだろうが、それでも困らないだろう。この層に対応したインターネット・サービスが増えるだろうし。(近頃初めて知った "Rimo" をもっと拡充したようなやつとか)
2011年の地デジ移行で、多分、既存のテレビ離れが部分的に進みつつ、一方で、より多様な動画サービスが登場することになるだろう。既存のアナログテレビのコンセプトがそのままデジタル化されて、まったく安泰のまま続くなんてことには、おそらくならない。
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コメント
早々と地デジ難民宣言しまーす^^
>テレビに対するアティテュードは二極化しそう
…ほんとにそう思います。個人的には、テレビに無縁な時間から生まれるいろんな人のいろんなコンテンツに、わくわくしているところです。
投稿: sato | 2007年3月 2日 00:29
sato さん:
>早々と地デジ難民宣言しまーす^^
私も個人的にはそんな感じなんですけどね。
ただ、独居老人などで、テレビ以外の情報入手手段の限られる人で、どう対応したらいいかもわからない人たちの中に、心ならずも地デジ難民になってしまう人が多いんじゃないでしょうかね。
それを思うと、気の毒。
地デジなんて、余計なお世話に思えてしまいます。
投稿: tak | 2007年3月 2日 10:35