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2007年2月10日

「オリコン」って、よく知らないけど

「オリコン」 というのは、音楽のヒットチャートみたいなもんだろうという認識でしかなかったが、ずいぶん影響力のあるものらしい。

それで、なんだか名誉毀損とやらで、近頃問題になっている(参照)らしいのだ。私にはほとんど関係ないのでどうでもいいことだが、ちょっとだけ野次馬根性でのぞいてみた。

いろいろ読んでみて、ようやくわかったことは、オリコンは烏賀陽さんというフリージャーナリストを名誉毀損で訴えていて、そのわけというのは、烏賀さんが、「『オリコンの数字はある程度操作できる』という噂(うわさ)はあった」 などと雑誌に署名記事を書いていることだという。

そして、オリコン自身は自社サイトで、「オリコンは調査方法をほとんど明らかにしていない」という烏賀氏の発言に対して、以下のように反論している。(参照

弊社は、調査方法について昭和43年のランキング開始時以来明示しています。またその調査店についても平成15年7月以降、弊社のWEBサイト、雑誌等のメディアにおいて開示しています(3,020店)。

ふーん。自社サイトで調査方法を明示しているというなら、その自社ページにリンクをはるぐらいのことはしてくれてもよさそうなものだが、それが全然されていない。ようやく探し当てたそれらしきページが これ である。

再び、ふーん。この程度の情報で、「調査方法を明示している」なんて言えるかなあ。かなり疑問である。フツーの常識で言ったら、「煙に巻いている」程度のものという印象だがなあ。どうでもいいけど。

(2020年 3月 6日 追記: 上述のリンク先の、オリコンの「ランキング集計について」というページは、この記事を書いた時と比べてずいぶん具体的になっている。やはり、自分でも「煙に巻いている程度」と感じてしまったのかもしれない)

私としてはオリコンが単純に機械的に集計したデータに基づいたランキングをしていようといまいと、どうせ音楽業界と一蓮托生なのだから、業界全体の利益のためになるのなら、外野でどうこう言うことでもなかろうと思っている。

もし問題があるとすれば、業界の一部有力企業のみに利益を誘導し、他のセクターの排除の動きにつながるようなことがある場合である。

とはいいながらどうやらオリコンは、既に業界の最も重要なエスタブリッシュメントとしてのポジションを確立しているらしいから、多少は有力企業仲間のための動きがあったとしても、そりゃあごく自然なことである。特段咎められるべきだとも思わない。

新興勢力は、そんな手垢の付いたメディアを頼らなくても、別のプロモーションの仕方がいくらでもあるだろうよ。なにしろ、Web 2.0 の時代なんだから。

まあ、単純な印象としてはオリコンさん、ちょっとやり方間違えたかなという感じである。これで、かなりイメージ悪くしちゃったんじゃなかろうか。もう、引っ込みのつかないところに来ちゃったみたいだし。

ただ結局のところ、どうでもいいけど。オリコンの主要ターゲットである少年少女たちも、別の意味でそう思ってるだろうし。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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