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2007年2月24日

はたして中国人は、行列に並べるか?

北京オリンピックを目前に、中国では今、政府主導で公衆マナー向上に取り組んでいるという。毎月 11日を「整列乗車の日」と定めたのだそうだ。 (参照

「11」 という字が、人が並んでいるように見えるということからこの日に決めたそうだが、効果を上げるには手間がかかりそうだ。

「外国人に評判の悪い中国人の日常的な割り込み行為や、往来でのたん吐き、ごみのポイ捨て、汚い言葉での罵りあいなどの追放運動で、ボランティア動員などによる街頭キャンペーンを繰り広げている」というのだが、監視のボランティアがいなくなると、すぐに割り込みし放題に戻るらしいのだ。

問題は、中国人自身が自分たちはマナーが悪いなんてあまり感じていないことのようなのである。「一体、何がそんなにいけないのか?」ぐらいに思っているか、あるいは自分だけ行儀良くしていたら、馬鹿を見ると感じているのだろう。

中国人が決して列に並ばないというのは、今や国際的に有名になっていて、中国内でやっている分にはいいのだが、今や外国に旅行してまで、世界各地で盛大に割り込みを演じてみせて、ヒンシュクを買っている。

ただ、私も昨年の 5月にそれについて触れている(参照)のだが、中国人の中でも少しは周囲の空気を読める層が生じてきていることに、やや期待を込めた書き方をしている。

広島駅の新幹線ホームにいた中国人の一団の、半分は猛烈な割り込みをしてみせて、日本人はただ呆れて眺めているしかなかったのだが、残りの半分は、日本では列の最後尾に並ぶのが常識のようだと学んだ形跡がみられたのだ。

私は件のエントリーを、"中国人のおよそ半分を占めるらしい「空気を読める層」が、今後増加してくれることを望まずにはいられない。それが国際平和を守ることになると、私は確信する" という文で結んでいる。

他国に来てまで半分しか空気を読むことを学ばない人たちだから、自国にいてどうなるかはわからないが、ここは期待するしかないのである。半分しか学ばないとみるか、半分も学ぶのだとみるかの違いである。私は楽観的すぎるだろうか。

まあ、いずれにしても来年までというのは無理だろうけど。【参照:上海市民交通バトル】(よくみると、ちゃんと信号はあるのだね)

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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コメント

お邪魔します。がんなむぅです。

 会社のセミナーで、講師の先生が、
 「中国には、その瞬間自分にとって有益なものを、ためらうことなく選択して活用する考え方がある。」
と、仰ってました。

 その講師の方は元運送会社のお偉いさんなのですが、「自分のトラックのタイヤがパンクしたら、隣のタイヤを平気で取って来て自分のタイヤを交換する。」とか、「隣の車から軽油を抜く」など、当たり前だったそうです。今は、そんなことはなくなったそうですが…。


 セミナーが初めて役に立った瞬間にお付き合い下さいまして、ありがとうございました。

投稿: がんなむぅ | 2007年2月25日 13:00

がんなむぅ さん:

理屈というのは、自分に都合のいいものでなければならないという固い信念は、大したものですね。

投稿: tak | 2007年2月25日 23:34

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