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2007年3月18日

知事が長くなると

来月は「統一地方選」なんて言われているが、47都道府県のうち、知事選挙が行われるのは 13都道県しかないんだそうだ。

残り 33府県がずれてしまったのは、過去に知事が任期途中で辞職したためで、辞職理由の断然トップは、汚職などの不祥事。ほぼ 7割の府県で、そんなことがあったわけだ。

そりゃ、長い間には知事の不祥事がずいぶんあったとしても不思議じゃないが、戦後 62年の間に 33府県でそんなことがあったというのは、計算上、ほぼ 2年に 1度の割で、どっかの県の知事が (多分) 悪いことをして、詰め腹切らされたということだ。こうしてみると、かなり多い。

知事というのは、国で言えば大統領みたいなものだから、かなりの権限を持っている。だから、長く居座っているうちに、少なからずは 「雲の上の人」 になってしまう。それだけならまだいいが、周り中、イエスマンばかり侍らせて、ほぼ独裁者になってしまうケースも多い。

だから、知事なんていうのは、いくら優秀な人でも 3期 12年以上やらせちゃいけないのだ。田舎に行くと、4期 16年なんていう知事もいるが、そういう県では、大抵県政が停滞して、「あのオッサンがいるうちは、どうしようもない」 なんて思われていたりする。

で、東京はわずか 2期 8年で、そんな雰囲気になりかけているのが問題だ。さすが、石原さんだなあ。

ただ、東京は知事が変わるたびにバックグラウンドも大きく変わる場合がほとんどなので、まだ救われる。ところが田舎に行くと、「禅譲」 なんて言って、前の知事の大番頭みたいなのが、因習的システムまでそっくり引き継いだりするから、始末が悪い。

だから、田中康夫さんとか東国原さんとかみたいなのが、たまに出てきてくれないと、そうしたシステムはいつまでも崩れない。その意味では、因習を徹底的に麻痺させてしまうことが、彼らの第一の任務なのである。

その間、まともな県政の実務が一時的にやや停滞したとしても、それはそれでしょうがない。過去のツケを払っているようなものである。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

takさんお久しぶりです。

福岡は、知事選なかったような…

東京の結果が楽しみですねw

簡単すぎてすみません^^;

投稿: アンジェロ | 2007年3月18日 23:01

アンジェロ さん:

>福岡は、知事選なかったような…

じゃあ、ご多分に漏れず、過去に何かあったんでしょうね ^^;)

茨城県もありません。県知事選だけじゃなく、県議会選もありません。
(タハハ ^^;)

投稿: tak | 2007年3月19日 22:25

実は…
あるらしいんです><
無関心よくないですね(;^ω^A

投稿: アンジェロ | 2007年3月20日 19:24

>実は…
>あるらしいんです><

わはは (^o^)
よかったですね。

投稿: tak | 2007年3月20日 20:36

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