あれって、「アンダースコア」 だったのか
「 _ 」 (下線) を 「アンダーバー」 というのは、多分和製英語だろうという確信みたいなものはあったが、じゃあ、まともな英語ではどういうかというのは、この年まで知らなかった。
で、恥ずかしながら こちら のおかげで昨日初めて知った。フツーの英語では 「アンダースコア」 というようなのだ。
さらに、Wikipedia で 「アンダースコア」を引いてみて、とっくに忘れていた大昔のことを思い出してしまった。(以下、こちら より引用)
もともとは、タイプライターで下線(アンダーライン)を引くために設けられたものである。すなわち、文字を打った後で、アンダースコアを重ね打ちすることで、アンダーラインを表現していた。
ああ、そうだった、そうだった! 確かにやっていた。
前にも書いたことがあるが、私が初めてキーボード文化に触れたのは、PC やワープロ以前のお話で、英文タイプライターなのである。20代の頃に勤めていた繊維関連の新聞社で英文雑誌の編集を担当しており、それで、会社からあてがわれた骨董モノの電動タイプライターを使っていたのだ。
英文の記事を書くのにアンダーラインを引くことなんてほとんどないのだが、なんだか、ビジネスレターを書くときに、「ここはアンダーラインを引いた方がわかりやすいかな」と思ったのが、そもそもの発端である。
私は英文科に進んだわけでもないので、英語はほとんど独学みたいなものである(学校で習う英語は、あまり使い物にならないから)。 だから、タイプライターだって、手探りで習得した。何しろ骨董モノだったから、マニュアルなんてとっくの間に紛失されていたし。
ところが、まともに習ったわけじゃないから、この「アンダーライン」の引き方がわからない。打ち終わった後で定規を使って手書きしようかとも思ったが、それだとちょっと素人っぽくて格好悪い。
さんざん試行錯誤した後に、この「アンダースコア」の重ね打ちという技を発見したのだった。だから、昨日まではこのやり方が正式なモノなのか、裏技なのかも知らなかったのである。これでようやく正式なやり方とわかって、27~8年ぶりに溜飲を下げた。
重ね打ち用の記号が、PC になってもまだ残っているというのは、やはり使い道があるからだろう。それは、次のように説明されている。
アンダースコアはアスキーなどの文字コードですべての大文字よりもあとに来るので、並べ替えをするときに最後に置きたい項目の最初にこのアンダースコアを置く、というような用法がある。たとえば、「_ABC」 は、「ZBC」 よりもあとに並べ替えられる。
また、インターネットのURLやメールアドレスのようなスペースが使えないところで、かわりにアンダースコアを置くことが行われる。
いくつになっても知らないことってあるものである。スペース替わりのアンダスコアはしょっちゅう使ってきたが、ソーティングで「 Z 」よりも後に置きたいもののアタマに付けるというのは、初めて知った。
そんな時、私はこれまで「 X 」を多用していたのだった。これで 「付け足し的なモノ」 というニュアンスが表現されて、さらに大抵の項目よりは後になるのだが、「 Y 」と「 Z 」よりも後にならないのが悩みのタネだったのだ。
だったら、 「 X 」じゃなくて「 Z 」 にすればいいと言われそうだが、それでも、「 ZA 」は「 ZB 」より先になってしまい、際限がない。それで、同じ中途半端なら「 X 」 のニュアンス勝ちということで我慢していた。
月並みな表現は好きじゃないが、「人間死ぬまで勉強」というのは、ちょっと別格である。
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コメント
私は商社に入社した当時、タイプライターを打つのが職業みたいな時期がありました。
プラント輸出部の輸出受け渡し部という、経理と船積み担当の部署に配属されたもので。
「バック キー」を使えば、一字ごとにバックして重ね打ちもできたのではありませんか?
ちょっと記憶が確かではありませんが。
レミントンが一番多かったかな?
投稿: alex99 | 2007年3月22日 02:03
alex さん:
>「バック キー」を使えば、一字ごとにバックして重ね打ちもできたのではありませんか?
多分、そうだったと思います。
何しろ、30年近くタイプライターを打ってないので、私も記憶がおぼろです。
私が使ってたのは、IBMかブラザーか、どっちだったかな?
レミントンはかっこいいですね!
投稿: tak | 2007年3月22日 10:52