タミフルのグローバル・スタンダード
タミフルによる異常行動がニュースになる度に、私は 「突然高いところから飛び降りるほど元気のある若いヤツが、どうしてインフルエンザごときで医者に行って、タミフルなんか調合されてしまうんだろう」と不思議だった。
どうやらこの感覚は、へそ曲がりなんかじゃなく、グローバル・スタンダードだったようだ。
99年にスイスと北米での販売が始まって以降、世界中でタミフルの投与を受けた約 5000万人のうち、70%にあたる約 3500万人が日本で、約 1000万人が米国だったと発表された (参照)。
記事中には、「WHOの新型インフルエンザ対策部門スタッフは個人的見解と断ったうえで、『従来のインフルエンザなら若い人には基本的に投薬は必要ない』と冷ややかにみる」という言及もある。
そうだろう。そうだよなあ。少なくとも私の若い頃は、風邪を引いたぐらいのことで医者になんか行かなかった。だから、それが単なる風邪なのかインフルエンザなのかも、確認したことがない。結構ひどい症状で多分インフルエンザだったとしても、1日か 2日寝ていれば、何のことなく回復したものだ。
近頃はさすがに、ちょっとしんどい風邪の場合は、たまには医者に行くこともあるが、かかりつけの医者は漢方薬を処方してくれる人なので、市販の漢方薬を買うより医者で処方してもらう方が、保険が効いて安く済むからというみみっちい理由で医者にかかるのである。
で、もらった薬を全部服用することなんて、滅多にない。大抵は 1週間分ぐらいの薬をもらっても、2~3日で治ってしまう。
50歳を過ぎたオッサンの私が、こんなテキトーな感覚で何のことなく生き延びているのに、いい若いモンが、なんでインフルエンザごときでわざわざ医者にかかって妙な薬なんか投与されるのか、私にはちょっと理解できない世界なのである。
要するに日本人は若いモンに至るまで医者好きが多くて、医者の方はよほど新薬好きと、そういうことなんだろうなあ。我が家では、私の親の代から全員医者嫌いなんだが。
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コメント
外国のことは知りませんが、インフルエンザ認定されると学校で欠席扱いされないため、診断書目的で病院に行く人もいるでしょうね。
私はわざわざ病気如きに苦しめられてやるのも癪なので結構病院にはよく行きますけどね。
風邪に限らず、病気は早い内に叩いた方が治りが早く、苦しむ必要がないのでこれも"正解"のひとつではないでしょうか。
初投稿なのですが、「メールアドレスを入力してください」という警告吐いておいて、訂正したら「連続投稿できません」
ココログの仕様ですかね。
びっくりして目の玉がF5連打しそうになりました。
投稿: pam | 2007年4月15日 14:03
pam さん:
>外国のことは知りませんが、インフルエンザ認定されると学校で欠席扱いされないため、診断書目的で病院に行く人もいるでしょうね。
なるほどね。そういうこともあるのかと、恥ずかしながら初めて知りました。
>初投稿なのですが、「メールアドレスを入力してください」という警告吐いておいて、訂正したら「連続投稿できません」
>ココログの仕様ですかね。
>びっくりして目の玉がF5連打しそうになりました。
メールアドレスの入力を求めさせていただいているのは、スパムコメントのあまりの多さに音を上げてのことですので、ご理解のほどを、お願いします。
「連続投稿できません」というのは、初めて聞きました。
ココログの仕様だかどうだかも、わかりません。
というのは、私自身、自宅だけでなく、出先のパソコンを使って、コメントへのレスを連続投稿するのに、不都合があった試しがないので、よくわからないのです。
投稿: tak | 2007年4月15日 20:05