野球はビッグ・ビジネスじゃなくなった
西武の裏金問題が浮上した先月、私は "アマ側はずいぶんいい子ぶってるけど、昔は関係者一同、「おねだり体質」 だったこともあるはずなのにね" と書いておいた
(参照)。で、一月も経たないうちに、それがしっかりと証明されてしまった。アマチュア野球の監督って、結構いい商売だったみたいなのだ。
西武側の発表では、アマチュア野球関係者 170人に裏金を渡していたということで、一説には、その 4割が高校野球関係者だという。だとすれば、甲子園野球出場常連校の監督(あるいは元監督)なんか、心臓がばくばくしちゃってるかもしれない。
アマチュア野球関係者って、表面的にはものすごく「清く正しく」みたいなことを言っているけれど、その実、お金が大好きで、さらにものすごくエラソーで傲慢だという印象がある。それが、今回バレバレになっちゃったわけだ。
いずれにしても、西武がこうした「自爆テロ」に出たというのは、野球というのがもう、かつてのようなビッグビジネスじゃなくたったということだ。それだけに、かつての堤義明型の金にものを言わせた俗悪な手法から決別するための、ハードランディングなのだろう。
スポーツの世界を牛耳りたいという強烈な野望をもったオッサンがいなくなったんだから、会社としても、もうこれ以上付き合いきれないというわけだ。こんな手荒なやり方で決別宣言するほどだから、元々、会社の中間クラスから下はうんざりしてたんだろうね。
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