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2007年5月 4日

高野連の都合

高野連の 「最終発表」 によると、日本学生野球憲章に違反するスポーツ特待制度申告は 376校だったそうだ。

要するに、有力校のほとんどなんだろう。あれだけ勇ましくプロ野球側に噛みついちゃった行きがかり上、このくらいの出血は、仕方がなかったのかもしれない。

それにしても、なんでまた、今さら、特待制度の調査なんてことになったのだろう。高野連のお偉方が、こうした制度があるのを知らなかったわけはないだろうに。

これは部外者の寝言と思ってもらって結構なのだが、私は密かに、これまで 「おねだり体質」 で甘い汁を吸ってきた高野連の一部(?)のお偉方を守るために、学校に泥をかぶってもらったんじゃないかと疑っている。要するに個人を守るために、学校をやり玉に上げたんじゃないかということだ。

野球の得意な子の学費を免除するなどの優遇は、私は別に悪いことじゃないと思う。勉強のできる子が奨学金をもらえるのだから、スポーツの得意な子が特待制度の恩恵にあずかって、何が悪いというのだろう。それほど大騒ぎするほどのことじゃなかろう。

それよりよっぽど問題なのは、有力なアマチュア選手をプロ球団に斡旋して、法外な裏金を受け取ることだ。しかも、プロ球団が多額の裏金を出すようになったのは、アマチュア側の指導者が要求したからだという、有力な情報がある。

普通に考えても、需要と供給の関係の常識からいえば、少数の有力選手を複数のプロ球団が取り合えば、そりゃあ、売り手市場にもなろうというものだ。

そんなこんなで、アマチュア側の指導者の中には、叩けば埃の出る人がいくらでもいるだろうと想像される。とくに都道府県単位の連盟の役員の中には、そんな人がいても不思議じゃない。そんな「おねだりさん」がぼろぼろ明るみに出たら、それこそ大変なことになる。

こう考えると、連盟が個人としての保身に協力的になったとしても、不思議はない。そのために、学校レベルでの特待制度を「隠れ蓑」にするのは、まあ、少し奇異な感じはするが、アイデアとしては「あり」ということだったんじゃなかろうかと、思ってしまうのだ。

その上で、「世論に鑑みて」許されてしかるべきという結論が出たとか何とか言って、近い将来、理事会で修正決議して、野球の特待制度にお墨付きを与えてしまうということだってできる。そうすれば、今回の一時的な出血なんて、取るに足りないことになる。

何度も言うけれど、これは「部外者の寝言」なので、そのあたり、よろしく。

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