「優しい運転」を巡る冒険
私はマイ箸やマイバッグを使ったり、合成洗剤を使わなかったりなど、中年のオジサンとしては結構、エコ派だったりするのだが、車の運転には案外無神経だった。
とくに加速に関しては、「最初の 5秒で 20km/hになるくらいのペースを目安にして、優しい発進」 なんて、近頃初めて意識した。
試しに、自分の加速がどの程度のものかと思い、実際にやってみたら、時速 20km/h なんていうのは、最初の 1.5秒ほどで達してしまう。5秒もかけたら、下手したら 60km/h を超えてしまう。私の愛車のデミオはトルクが太いらしく、ちょっとアクセルを踏むだけで、やたら心地よい加速感なのだ。
この車に買い換えてから、青信号になって発信したととたんに他の車を引き離してしまうなあと、薄々感じてはいた。それまで、3種類の 7人乗り RV に 15年以上続けて乗ったので、加速はあまりよくなかった。だから、それまでの感覚でアクセルを踏むと、グィーン! と加速してしまうのである。
それに気づいてからは、発信するときは恐る恐るみたいな感じでアクセルを踏んでいるのだが、それでも、20km/h に達するまで 3秒ぐらいで済んでしまう。5秒かけたら、余裕で40km/h だ。
ただ、何が何でも「優しい加速」にすればいいというものでもないような気がする。例えば、渋滞直前のノロノロ運転の時など、先頭の車がやたらと「トロい」運転をしている場合が多い。その先頭が「フツー」に走ってくれさえすれば、交差点に差し掛かる度に赤信号にひっかかることもないのにと、ムッときたりする。
赤信号でアイドリングストップをする車なんてほとんどないから、全体としては、ものすごく燃費を悪化させることになると思うのだ。
状況によっては、「優し過ぎる加速」が車の流れを停滞させて、全体として排気ガスを増やしているということがあるような気がする。コトは「自分だけの燃費向上」では済まないのだ。
一昨日「エコ対策の複眼思考」のエントリーでも触れたのだが、こうした問題は本当に一筋縄ではいかないのである。一人一人が自分の頭で考えて、最適な対策を取らなければならないのだろうが、人間はそこまで賢くなろうと不断の努力をするほど偉いものでもないらしい。
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