都道府県名と人名
宮崎市への出張から、昨晩帰ってきた。話題の東国原知事の現地での評価は、いろいろな人に聞いてきたが、毀誉褒貶、いろいろあるみたいだ。まあ、それについては、いずれ書くこともあるだろう。
で、今日は疲れたので、ちょっと酔狂なログである。都道府県名と人名についてだ。
なんでこんなことを書く気になったかというと、宮崎県といえば、繊維業界の世界では、延岡に大工場をもつ旭化成で、旭化成といえば、その中興の祖と言われたのが、高度成長期のまっただ中に社長を勤めた宮崎輝 (みやざきかがやき) という人だからだ。
私は宮崎輝氏は宮崎県の出身とばかり思いこんでいたが、実は長崎県出身だったらしい。で、ちょっと気紛れを起こして、都道府県名の中で、人名(姓)によくあるのは何かなんてことを確認してみたくなったのだ。
都道府県名というが、「都道府」の東京、北海、大阪、京都は、たまに「おおさかさん」という人がいるぐらいで、あまり人名としては聞いたことがない。「おおさかさん」でも、字は「大坂さん」が多いと思う。昔「東京ぼん太」という芸人がいたが、あれは芸名だし。
残るは、県名である。人名としてもよく聞く県名を北から挙げると、こんなところだろう。
秋田、福島、千葉、石川、福井、富山、長野、奈良、岡山、山口、香川、福岡、長崎、熊本、宮崎
たったの 15県である。ふ~む、思ったより少ないような気がする。この中でも、石川、山口、宮崎なんかは、県名としてより人名としての方がしっくり来そうだ。これがベスト・スリーだろう。さらに福島、福井、長野、香川、長崎あたりも、かなりポピュラーである。
細かいことを言えば、「富山」 は 「とみやまさん」 と読む場合が多いように思われる。そして、こうしてみると、九州の県名は、人名としても違和感のないのが多い。
さらに、たまに耳にすることもある人名となると、こんなところだろうか。
山形 (表記は 「山縣」 の方が多いと思われる)、宮城、愛知、滋賀 (これも、表記は 「志賀」 の方がずっと多いだろう)、和歌山 (これも 「若山」 が多いだろう)、徳島。
これらを足しても、まだ 21県である。やっと全体の半分弱。案外少ないものである。
残りは、私が聞いたことがないだけで、きっと人名としてもあるんだろうが、かなり希な例だろうという名前である。
青森、岩手、新潟、群馬、栃木、茨城、埼玉、神奈川、山梨、岐阜、静岡、兵庫、三重、鳥取、島根、広島、愛媛、高知、佐賀、大分、鹿児島、沖縄。
こうしてみると、関東は人名との親和性が低いのかなあ。
元々、人名は地名から発している場合が多いのだから、畿内、山陽、九州あたりが、人名との親和性の高いのは当然かもしれず、関東の場合は、まだ歴史が浅いということなのかもしれない。
あるいは、旧国名(「大和」とか「筑紫」とか「吉備」とか「因幡」とか「三河」とか「相模」とか) でみると、また全然違ってくるかもしれないが、ただでさえ疲れてるので、今日はそこまでやる気がない。
突き詰めてみればおもしろいテーマなのかもしれないけれど。
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コメント
「この苗字はどの都道府県に多いか?」
http://homepage1.nifty.com/forty-sixer/bunpu.htm
暇な時に見てみて下さい。
投稿: コテハン | 2007年6月17日 22:35
コテハン さん:
ありがとうございます。
気付いたら、このサイトで 30分近く遊んでしまいました。
投稿: tak | 2007年6月17日 22:59
「人名としてもよく聞く県名」は、なるほど、知人か著名人ですぐに思い当たる人がいますね。「佐賀」は、嵯峨さんという知り合いはいるんですが……。
投稿: 山辺響 | 2007年6月18日 10:11
山辺響 さん:
>「佐賀」は、嵯峨さんという知り合いはいるんですが……。
ご指摘ありがとうございます。
ケアレスミスでした。
投稿: tak | 2007年6月18日 10:50