繰り返しのストレス
知人が近頃急に太ったように見えても、あまり気軽に 「ちょっと太ったんじゃない?」 なんて声を掛けてはいけない。
声をかける者にとっては 1度きりのことでも、声を掛けられる方にとっては、1度じゃ済まないのだ。おそらく、何百回、何千回にもなる。それがボディブローのように効いてしまう。
同様に、近頃頭の毛の薄くなった友人にも、あまり気軽にそれを言ってはいけない。彼は、1日に何十回も、ということは、おそらく 1ヶ月では、何百回も言われているのだ。1度当たりのショックはそれほど大きなものではないとしても、蓄積したら相当大きなストレスになる。
おそらく人間は、同じネガティブなことを複数の人間に指摘されると、かなりストレスに感じてしまうという傾向があると思う。たった 1人に言われるのなら、真面目なヤツならきちんと反省するし、やんちゃなヤツなら、「ふん、知ったことか!」 とスルーすることができる。
ところが、それを複数の人間、それも 5人とか 6人とかいう単位の人間に、短時間のうちに言われると、反省とかスルーするとかいう余裕がなくなる。むかっとくるか、へこんでしまうかのどちらかということになりやすい。
だから、よってたかって欠点を指摘するのは考え物である。欠点を直してあげたいと思っていうのでも、大抵は逆効果になる。そんなことなら、むしろそいつの 「いいところ」 を褒めてやる方がずっといい。これは、教育の基本である。
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コメント
私も女性、とくにOLなどに「このごろ少し太った?」なんて声をかけるというセクハラを一度はしてみたいなんて、いたづら心があるんですが、こんな風に、声をかける人間にとっては軽いいたづら心でも、傷口に塩・・・と言うことでしょうね。
思い起こせば、私も独身時代が長かったので、エレベーターに乗り込むたびに、同期生達に「おい!alex!まだ結婚していないのか?」などと、実に心ない!言葉で集中爆撃されたものでした。(泣)
彼等にとっては単なる親愛の情を込めた?挨拶がわりなのですが、私の被害妄想意識では、「これはホモ疑惑の意識的拡散(PA)行為!」では無いか? 私をそっとして置いて欲しい~!」と・・・。
投稿: alex99 | 2007年6月30日 03:03
alex さん:
私も、一時、1日に10回ぐらい 「近頃太った?」 と言われてました。それが嫌で、必死にダイエットしたら、今度は 「tak 悪い病気説」 が一部に流れ、それは本人の前では決して語られないため、打ち消すのに手間がかかりました ^^;)
女性にとっては、「まだ子供できないの?」 というのが辛いらしいですね。
(旦那のせいという確率のほうが高いのに)
投稿: tak | 2007年6月30日 07:22
>女性にとっては、「まだ子供できないの?」 というのが辛いらしいですね。
ある日本の皇室の高貴な女性に対して、子どもが産まれないのなら「おれがこどもの産ませ方を教えてYろう」という禁断の暴言を吐いた、著名な(右翼の)評論家(というかどういうか)人物がいましたが、実にけしからん言動ではありますが、ある意味、男性の潜在意識・高貴願望・根拠の無い自信過剰(笑)などが、ないまぜになった、油断したプライベートな発言であったのだろうと思っています。
日頃、そんなふうに考えてはいても、決して公式には口に出してはいけないことがらというものがあるのです。
それにその大言壮語の男性とて、優しい?配偶者から、「そんな気概があるのなら、もうすこし日々のベッド内での積極性を見せて欲しい」と厳しく糾弾されたら、平身低頭するしかないのでは?
完全にフリー?な無責任な精神と、社会的な義務感を忘れない生真面目な精神は、どの男性の同一人の心の中にも混在しているし、・・・・
これ以上いいわけをするのはやめませう。
_| ̄|○
投稿: alex99 | 2007年7月 1日 13:11
alex さん:
むむむ、どうレスしていいのか。
投稿: tak | 2007年7月 1日 22:20