ネット選挙、みんなで渡れば恐くない
NB Online で、「公選法、ネットでなし崩し」という記事が報じられている。
公選法では、選挙期間中に選挙運動として配布できる「文書図画」はビラやはがきに限定されていて、ウェブでの選挙運動はできないものとされていた。それが、「みんなで渡れば …」式に、なし崩しになっているらしい。
私は今年 4月に "「連呼」 って、やっぱり迷信だと思う" というエントリーで、以下のように述べている。
要するにこの国では、「連呼」に限らず、「選挙そのもの」が迷信で成立しているようなものだ。現行の公選法こそが、最も強力な「守旧ファクター」だと言うほかない。
選挙って、かなり人間を興奮させるゲーム的要素を色濃く備えている。その一つが、「制約が多い」ということで、多くの重箱の隅的な制約の中で、いかに網の目をくぐり抜けて「うまくやる」かが、成功の基準になっているところがある。
その「うまくやる」ための専門家(「参謀」とか「コンサルタント」とかいう存在)にとって、現行の公選法のばかばかしさは、「メシの種」なのだ。公選法がきちんと常識的なものになって、ばかばかしさが消えてしまうと、彼らのメシの種もなくなる。
ところがインターネットという要素は、彼らの理解を超えてしまっているがために、どうやら全然うまく扱えないらしいのだ。だから、彼らとしても「取扱品目」からはずしてしまったようなのだね。「こればかりは、どうも手に余ります」ってなもんだ。
で、これまでは手探り状態だった各政党も、「こりゃ、みんなで渡れば恐くないぞ」ってことがわかったようで、意味もなくタブーとされていた選挙期間中のコンテンツ更新を、堂々とやり始めたということのようだ。
実は、これまでだって抜け道はいくらでもあった。
ウェブのコンテンツ更新が「禁止」とされていたのは選挙期間中だけのことで、だったら、公示、あるいは告示の前日までに、言いたいことは全部アップしておけばよかったのである。
「立候補者」としての「公約」などを載せるのはいけないが、「立候補予定者」としての「考え方」を載せるのは、OK だったのである。で、選挙期間中もコンテンツはそのままにしておけばいいから、選挙用の「文書図画」としての機能をほとんど果たしていた。
これって、本当にばかばかしいことなのである。こんなことで警察との間で「グレーゾーンの探り合い」をするぐらいなら、さっさとインターネットによる選挙運動を認めてしまえばいいのである。
で、そのための「手続き」が今始まっているようなのだね。何事も「既成事実の積み重ね」がものを言う世界だから。
当ブログの、この問題の関連記事一覧 (だんだん核心に迫っているかも)
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コメント
公選法に関連したニュースで
『参院選 有名人応援も「芸」はダメ!?』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070725-00000050-san-l11
も面白いです。
『選挙スタッフがハンドマイクで芸人の「18番」のせりふを連呼するという、何とも奇妙な応援に。』
現場に居たら私は爆笑しそうです。
投稿: コテハン | 2007年7月26日 00:41
コテハン さん:
だから、「ウグイス嬢」 って、しゃべりがちょっと下手ぐらいじゃないといけないんですね ^^;)
投稿: tak | 2007年7月26日 01:04