梅雨は明けても
昨夜は日付が変わる前に、ばったりと気絶の如き眠りに陥ってしまって、5時前に目が覚めると、つくばの地は一面霧に包まれていた。
その霧は、時が経つにつれて晴れてきて、6時前には夏の太陽の輝くのが見えた。朝霧の日は晴れるというが、まさにその通り。今日こそは景気よく梅雨明け宣言が出されるだろう。
梅雨明け宣言が私の誕生日(7月 26日)以後に持ち越される年というのは、それほど多くないような印象があるが、昨年の誕生日に気になって調べたところ(参照)、それは、6年に 1度の割だった。16.7%である。
この数字を多いとみるか、少ないとみるかは、人それぞれだろう。私としては「そんなに多かったのか」 と、意外な気がした。自分の誕生日は、俗に言う「梅雨明け十日」という、もっとも天候の安定した時期のまっただ中と思っていたからである。
それに、私は基本的に晴れ男だから、自分の誕生日が雨にたたられたという記憶はそれほどない。たとえ梅雨明けが遅れたとしても、私の誕生日だけは晴れるということが圧倒的に多い。一昨年の誕生日のように、台風が来るなんていうのは、珍しい。
で、何が言いたいのかというと、関東は、2年続けて私の誕生日以降の梅雨明けになっているということである。16.7%でしかない確率の現象が、2年連続するというのは、これはさらに珍しいことに違いない。「近頃、天気がおかしい」というのは、誰しも感じていることだろうが、事実、やっぱりおかしいのである。
周囲で、夏風邪をひいている人が多い。あちこちで鼻声や咳が聞こえる。体がだるいと嘆く人も多い。少なくともここ数年のうちでは、一番夏風邪のはやっている夏である。かくいう私も、本当に久しぶりで本格的な風邪をひいて、まだすっかり治っているというわけじゃない。ずいぶん長引く風邪である。
ところで、TBS ラジオの「アクセス」という番組に、聴取者からの意見を募る「バトルトーク」コーナーがある。7月 30日のテーマは、「自民党は惨敗。でも、安倍総理は「続投」を強調。今回の参議院選挙の結果で、日本の政治は変わると思いますか?」というものだったが、聴取者からの回答は、「変わる」が 170票、「そうは思わない」が 112票、その他が 81票だった。
この種の設問では、私はいつも違和感を抱く。この日のものにしても、「状況は時々刻々と変化しているのだから、変わらないわけがないじゃないか」というのが、フツーの答えだろうと思う。
そして、私としては、時々刻々の変化の中でも、今回の参院選の結果はとくに大きな変化だと思っている。少なくとも、今後の大きな変化に確実につながるステップだと思う。
多分、「そうは思わない」と答えた人の多くは、「自分が希望するようなドラスティックな変化は起きない」という意味合いで言っているのだろう。しかしそんなことを言ったら、日本の政治なんてずっとそうなんである。政治なんて、そんなに都合よくガラリと変わるものじゃない。となると、(いつものことだが)設問自体がナンセンスなのだ。
梅雨明け宣言が遅れているように、日本の状況も閉塞感が漂っている。天気のように、霧が晴れれば日本晴れというようなことになりそうにないのが、残念だ。
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